公立保育士から転職するのにおすすめはどこ?

  • 2023年10月11日
  • 2023年11月7日
  • 保育士

「公立保育士を辞めたいと感じたときに有効な転職の選択肢は?」

「公立保育士におすすめの転職先はどこ?」

このような疑問や不安を抱えていませんか?

この記事では、公立保育士の転職事情について詳しくご紹介します。

最後まで読むことで、転職の選択肢やおすすめの入社先、就職に成功するためのポイントについて学べるでしょう。

このほか、実際に公立保育士を辞めた人・異業種へ転職した人の体験談も掲載しているので、参考にしてみてください。

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目次

公立保育士を辞めたい・向いてないと感じたときに有効な転職の選択肢

公立保育士におすすめしたい転職の選択肢は以下の2つです。

  1. 別の勤務先で同じ保育士として働く
  2. 保育とはまったく無関係の異業種へ転職する

別の勤務先で同じ保育士として働く

保育士のスキルや実務経験を活かせる職業を探すと、比較的短期間で転職先を見つけられるでしょう。

なぜなら、国内では子どもの受け皿となる保育施設が多いからです。

例えば、公立保育園以外に託児所・学童保育・ベビーホテルなど、規模の差はあるものの保育活動をおこなう施設は多岐にわたります。

また、近年は共働きやシングル家庭が増加しているため、子どもの養育に貢献できる保育士は将来性も期待できるでしょう。

保育とはまったく無関係の異業種へ転職する

保育士とは別の業界・職業に転職することも、キャリアアップにおすすめです。

別業界・職業に転職することで、新たな仕事のやりがいや経験値を積めるからです。

例えば、保育士から社会福祉士に転職した場合、子どものほか高齢者や障がい者などさまざまな事情を持つ人と向き合うことになります。

また、選ぶ業界や職業によっては一定の実務経験・スキル・資格を持つと管理職に就けるようになり、収入も上がるでしょう。

未経験の業界・職業への転職は勇気と困難をともないますが、生活と人生経験をより豊かにするための選択肢として検討してみてください。

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公立保育士から転職したい理由BEST5

公立保育士から転職したい理由をランキング形式で解説します。

  1. 1位|人間関係が悪いから
  2. 2位|低賃金だから
  3. 3位|休暇を取りにくいから
  4. 4位|仕事量・時間外労働が多いから
  5. 5位|出産・育児の予定があるから

1位|人間関係が悪いから

保育業界では職員や子どもの保護者など人間関係の問題が生じやすいため、離職率が高い傾向にあります。

東京都福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」によると、約3割の保育士が人間関係を理由に退職したいと考えています

特に公立保育園は、園長や先輩保育士による理不尽な指導・いじめでメンタルに不調をきたす人が多いです。

園内で悪質な嫌がらせが認められる場合は、労働基準監督署への通告や転職を視野に入れましょう。

2位|低賃金だから

仕事がハードな割に低賃金という理由で退職する公立保育士は少なくありません。

公立保育士は地方公務員であり、年功序列の昇給制度が適用されるため民間の保育施設より給与・待遇面で優れています。

幼稚園・保育所・認定こども園等に勤める職員の月給と平均勤続年数

職種私立公立
常勤非常勤常勤非常勤
平均勤続年数
(年)
賞与込みの月給
(円)
平均勤続年数
(年)
賞与込みの月給
(円)
平均勤続年数
(年)
賞与込みの月給
(円)
平均勤続年数
(年)
賞与込みの月給
(円)
園長

27.9

556,400

35.5

526,671

31.7

618,928

15.5

222,359

副園長

22.3

462,597

21.8

847,919

27.9

602,086

教頭

24.2

395,512

25.9

556,730

主幹保育教諭

19.2

375,965

23.1

514,214

6.2

209,068

指導保育教諭

14.1

336,739

21.4

361,575

17.3

455,717

保育教諭

8.2

279,954

9.6

188,725

9.9

287,181

8.9

150,441

助保育教諭

7.8

235,921

11.2

172,516

8.4

163,080

11.6

147,172

講師

7.9

250,987

11.6

232,119

6.5

184,852

3.7

153,527

教育・保育補助者

8.8

213,170

6.7

174,407

7.8

171,961

8

142,845

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】/内閣府

しかし、勤続年数が9年未満である公立保育士の月給は、私立保育士よりおよそ4万円〜6万円低いのが現状です。

このような地方公務員特有の給与制度から、勤続年数の浅い保育士が民間の保育施設や他業種に流れやすいと推測されます。

3位|休暇を取りにくいから

人手不足による業務多忙により、保育施設によっては休暇を取りにくいのが現状です。

一方、働き方改革により、長期のリフレッシュ休暇を導入している保育施設も増えてきています。

労働基準法第39条では1週間に1日、または4週間に4日間の休日を社員に付与するよう、勤務先に義務づけられています

適切な休暇が与えられず不当な連勤を強いられる場合は、正当な休暇制度を設けている勤務先へ転職するのがよいでしょう。

4位|仕事量・時間外労働が多いから

仕事量が多く、時間外労働が多いという理由で保育士が転職を決めるケースがあります。

以下のように不当な時間外労働を保育士に強要するのは違法です。

  • 勤務時間外に業務連絡が入り、対応を強要される
  • 勤務時間内に終わらなかった業務を自宅に持ち帰らせる
  • 労働時間が6時間を越えているにもかかわらず、法定の休憩時間が与えられない

また労働基準法34条1項では、労働時間に対して以下の休憩時間を設けるよう義務づけています。

  • 労働時間が6時間超〜8時間以下/45分以上
  • 労働時間が8時間超〜/1時間

法定の休憩時間には、労働から離れていなくてはなりません。

休憩中にも保育活動やなんらかの業務にあたっている場合は、休憩ではなく労働時間としてカウントされるため注意しましょう。

5位|出産・育児の予定があるから

出産・育児の予定から保育士から離れるケースがあります。

ただ、ほかの職業と比較して柔軟な働き方がしやすいこともあり、一度離職しても再び保育士に戻る人も少なくありません

例えば、フルタイム出勤の公立保育園から週3日・4時間勤務で働ける子ども向けスクールを選び、家庭との両立を目指す人もいます。

このように、勤務先や職種選びを工夫して無理のない働き方を見極め、保育士として再始動するのもよいでしょう。

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公立保育士が転職で成功するためのコツ

公立保育士が転職で成功するためのコツは以下の2点です。

  1. 転職エージェントは総合型と特化型を併用する
  2. 相性の悪い転職サイトは早めに見切りをつける

転職エージェントは総合型と特化型を併用する

総合型の転職エージェントとは、さまざまな業界・職業の求人を網羅したサイトのことです。

一方、特化型の転職エージェントとは特定の業界・職業に絞った求人を紹介するサイトになります。

総合型でも特化型と同じ求人情報が見られることもありますが、特化型のほうがより詳細に希望条件を絞れるメリットがあります

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相性の悪い転職サイトは早めに見切りをつける

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我慢して使い続けると就職の機会損失につながり、転職期間が長引く恐れもあります

公立保育士の資格・スキルを活かせるおすすめの転職先

公立保育士の資格・スキルを活かせるおすすめの転職先は、以下の7つです。

  1. 託児所
  2. 幼稚園
  3. 学童保育施設
  4. 児童保育・養護施設
  5. ベビーホテル
  6. 子ども向けスクール
  7. ベビーシッター・保育ママ

託児所

託児所は、乳児から6歳までの子どもを預かる認可外保育施設です。

「一時預かり保育」と「月極保育」があり、保護者のニーズに合わせたサービス提供をおこないます。

施設形態は独立型のほか、百貨店・一般企業・駅構内にある併設型など、多様化しているのが特徴です。

託児所で働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 行事がないため、業務負担が少なく働きやすい
  • 時間外労働や持ち帰りの仕事時間外労が少ない
  • 子どもや保護者とコミュニケーションが取りやすい
  • 子どもの入れ替わりが激しく、保育活動に慣れにくい
  • 施設によっては、保育活動の機能性が不十分
  • 業務負担が少ない分、保育活動の実務経験やスキルを体得しにくい

幼稚園

幼稚園とは、3歳から6歳までの子どもを預かって小学校就学までの情操教育をおこなう施設です。

幼稚園で働くには幼稚園教諭免許状を取得し、施設の採用試験に合格する必要があります。

幼稚園で働くメリット・デメリット

メリットデメリット
幼児の情操教育ができる
園によっては長期休暇が取りやすい
園児教育のカリキュラムや行事の準備に手間と時間がかかる
十数人の園児を1人の先生が担当することもあり、責任が大きい

学童保育施設

学童保育施設とは、家庭の事情で世話ができない6歳から12歳までの就学児を預かり、学習指導をおこなう施設です。

平日の放課後だけでなく休日に子どもを預かることもあり「学童クラブ」や「児童クラブ」と呼ばれることがあります。

学童保育施設で働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 就学児は自分の足で帰宅できるため、保護者の送迎を待つ必要がない
  • 持ち帰りの仕事が少ない
  • さまざまな雇用形態があり、ライフスタイルに合わせた働き方ができる
  • 体力のある就学児を預かるため、遊びや教育が大変
  • 放課後児童支援員の資格を持ってないと就職に不利になる

児童保育・養護施設

児童保育・養護施設とは、災害・事故・虐待・家庭の事情などで親と一緒に生活できない子どもが安心して暮らすための社会的施設です。

原則1歳から18歳までの子どもを受け入れており、施設内では生活・学習指導をおこないます。

児童保育・養護施設で働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 親の立場で子どもの教育に参加できる
  • 幅広い年齢層の子どもとコミュニケーションが取れる
  • 行事・学習支援・生活指導などさまざまな業務のスキルや実務経験を習得できる
  • 子どもの心のケアが難しい
  • 24時間体制で施設運営しているため、夜勤や早朝出勤がある
  • 医療機関や児童相談員など外部との連携が求められる

ベビーホテル

ベビーホテルとは乳幼児から6歳までの子どもを預かり、保護者のニーズに合わせて多様なサービス提供をおこなう施設のことです。

ベビーホテルは以下のいずれかに該当する「認可保育園」にあたります。

  • 20時以降の保育をおこなっている
  • 宿泊を請け負っている
  • 一時預かりの児童が半数以上いる

ベビーホテルでは、有資格者の求職者のみ募集するのが一般的です。

保育士だけでなく幼稚園教諭免許・認定ベビーシッターなどの資格を持っていると転職に有利になります。

ベビーホテルで働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 賃金が高い・夜勤手当がつく
    ※22時〜翌5時の間に従業員を労働させる場合は、賃金の25%を上乗せすることが労基法で義務づけられている
  • 子どもの寝かしつけ・入浴など保育園では経験できない業務でスキルアップできる
  • 年齢幅の広い子どもとの接触経験を積むことも可能
  • 24時間対応の施設が多いため、夜勤・早朝勤務で生活が不規則になりやすい
  • 夜勤・早朝勤務を避ける従業員が多いため人手不足になりやすい

子ども向けスクール

子ども向けスクールとは、英会話・プログラミング・スイミング・体操など未就学児を対象とした教育機関です。

保育活動だけでなく、語学やスポーツなど自分の得意分野を生かした教育ができるため、やりがいを感じられます。

子ども向けスクールで働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 語学・スポーツ・プログラミングなど得意分野を生かした教育ができる
  • 幅広い年齢層のスタッフと交流できる
  • 週1日〜5日、午前中のみなど時短勤務ができる
  • 本業だけでなく副業として働くことも可能
  • 勤務先によっては、スタッフの研修制度が充実している
  • 教育熱心な生徒の親から理不尽なクレームを受けることがある
  • 土日の出勤を迫られることがある

ベビーシッター・保育ママ

ベビーシッターとは、利用者の自宅または託児所で乳幼児から小学生くらいの子どもを預かり、世話をする職業のことです。

会社員として働くこともできますが、個人事業主としてもベビーシッターをはじめられます。

ベビーシッターで働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 保育園や幼稚園と比較して体への負担が少ない
  • ライフスタイルに合った働き方を選べる
  • 人間関係の悩みが少ない
  • さまざまな保育環境で働ける
  • 収入が不安定になりやすり
  • 全責任が自分1人にかかる
  • 保護者との相性によっては働きにくくなることがある

一方、保育ママとは自分の自宅で子どもを預かり、世話をする職業にあたります。

保育ママをはじめるには原則として以下の条件を満たし、自治体から認可を受ける必要があります。

※保育ママをはじめる条件は自治体によって異なる

  1. 育児経験のある25〜65歳まで人
  2. 保育士・教員・看護師・助産師・保健師などの資格保有者で保育経験がある
  3. 自宅に未就学児童がいない
  4. 親族に要看護・要介護者がいない
  5. 自宅でペットを飼っていない
  6. 月曜日〜土曜日の8時〜18時まで保育活動ができる
  7. 自宅の1階に6畳以上の部屋がある

保育ママとして働くメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 原則自宅が働く場所になるため、通勤の負担がない
  • 自分に合った保育活動ができる
  • 保育ママをはじめるには国の認可を受ける必要がある
  • 自治体の条件を満たす保育スペースの確保が必要

公立保育士からの転職におすすめの異業種

公立保育士からの転職におすすめの異業種は以下の4つです。

  1. 販売
  2. 一般事務
  3. 医療・福祉
  4. 営業

販売

販売職とは、有形の商品やサービスを売る職業のことです。

レジ打ちや商品の棚卸し・在庫管理・接客などの業務にあたります。

販売職は、店舗従業員として実績を積むことにより、店長・支店長へとキャリアアップも可能です。

店長クラスになると、スタッフのシフトや売上管理、売上目標などマネジメントや経営に関わるスキルを伸ばせます。

職種仕事内容・特徴
店舗従業員接客・レジ打ち・品出し・商品の在庫管理・商品のレイアウト決めが主な仕事。
店長・支店長シフト管理・売上管理・ノルマ設定・商品買付など、経営にかかわる入用な業務を担う。

一般事務

一般事務とは、職場内でおこなわれるオフィス業務を担当する職業で、以下のような仕事内容があります。

  1. プレゼン資料などの各種書類作成
  2. 来客・電話対応などの受付業務
  3. 顧客情報などのデータ入力・管理
  4. 各種行事・主張などのスケジュール管理
  5. メールの送受信など各種報告業務
  6. 休暇申請や経費精算など社内の手続き
  7. 書類の整理・保存・検索
  8. 支払い・請求業務

一般事務は資格取得や専門スキルを求められることが少ないため、未経験でも取り組みやすいのが特徴です。

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医療・福祉

医療・福祉も公立保育士の転職におすすめです。

なぜなら保育士も福祉関連の職業にあたるため、他職種と共通する部分があるからです。

例えば看護師・看護助手・社会福祉士に転身した場合、勤務先で子どもと接触する機会があれば保育スキルを活かせるでしょう。

たとえ子どもとの接触機会がなくても、子どもの養育経験を大人の生活支援に応用できます。

職種仕事内容・特徴・必要資格
看護師医師の指示に従って患者の看護をおこなう職業。
看護助手看護師の指示に従って仕事をサポートする職業。

医薬品の準備、消毒作業、食事の配膳などを中心に業務を進める。

介護福祉士高齢者や障害を持つ利用者の介護•生活支援をおこなう専門職のこと。

社会人が介護福祉士になるには、介護現場で3年間の実務経験を積んでから国家資格を受験するのが一般的。

社会福祉士障がい者や高齢者など、さまざまな事情を抱える人の生活相談・サポートをおこなう職業。

地方公務員・国家公務員として働くこともできる。

営業

営業とは、顧客に自社商品やサービスを紹介して販売する職業のことです。

主に法人営業・個人営業・ルートセールス・カウンターセールスなどの種類があり、業界・職種によって手法が異なります。

子どもやその親と接触する保育士はコミュニケーション能力が高いため、営業や接客業に向いていると推測されます。

職種仕事内容・特徴
法人営業一般企業に自社の商品・サービスを売り込む営業方法。
販売するのはOA機器や不動産などの有形商品や、広告・コンサルティングなどの無形商品がある。
個人営業個人の顧客を相手に自社商品・サービスを売り込む営業方法。
代表例としてテレアポや訪問販売などがある。
法人営業と比較して営業未経験者でもチャレンジしやすく、実績を伸ばしやすい。
ルートセールス自社の商品・サービスを販売するために、既存の顧客を巡回する営業方法のこと。主に消耗品や日用品の販売に活用されることが多い。
カウンターセールス自社商品やサービスを店頭や施設のカウンターで直接販売する営業方法のこと。小売店・薬局・コンビニ・銀行の窓口・旅行代理店など、顧客と対面で売買するのが特徴。

公立保育士から転職するメリット

公立保育士から転職するメリットは以下の2つです。

  1. 公立保育園特有のルールや習慣から解放される
  2. 2年〜4年に1度の異動・転勤から解放される

公立保育園特有のルールや習慣から解放される

保育士の仕事にやりがいは感じているものの、公立保育園の労働風景に息苦しさを感じる場合は転職を視野に入れてみてください。

地方自治体が運営する公立保育園では、私立の保育施設では見られない独特なルールや風習が見られることがあるからです。

例えば「社員全員の仕事が終わるまで退勤できない」「クラスカラーをすべて覚える」など耳を疑う文化が根づいていることがあります。

いまだ古いしきたりにこだわる保育施設もあるため、自分らしく働ける勤務先を探す方がその後の人生を好転できるでしょう。

2年〜4年に1度の異動・転勤から解放される

公立保育士は地方公務員であるため、2年~4年に1度のスパンで異動・転勤することがあります。

異動・転勤先は本人の希望が反映されやすいものの、労働環境が変わることにストレスを感じる保育士は少なくないでしょう。

異動・転勤から解放されるために別の転職先を求める人もいます。

公立保育士から転職するデメリット

公立保育士から転職するデメリットは以下の2つです。

  1. 現職より給料が減少するリスクがある
  2. 転職先によって待遇が悪くなることがある

現職より給料が減少するリスクがある

選ぶ就職先や雇用形態によっては、公立保育士より収入が減額することが想定されます。

なぜなら勤務先の規模や財力・働く雇用形態・稼働日数・保育士の実務経験によって収入が変動するからです。

例えば、託児所に非正規雇用として転職する場合、業務負担を減らせる代わりに稼働日数が短くなり、収入が不安定になることがあります。

公立保育士から転職する際は、給与面や稼働日数、勤務先の条件など自分が重視するポイントを明確にして後悔しない選択をすることが大切です。

転職先によって待遇が悪くなることがある

選ぶ転職先や職業によっては、公立保育士より待遇が悪くなることがあります。

なぜなら社会的ニーズや人材確保など、業界や勤務先によって抱える悩みの大きさが異なるからです。

例えば、人手不足が深刻化した介護施設に入社した場合、業務多忙により有給休暇が取りにくくなることも考えられます。

また、人件費の捻出が難しい中小零細企業では、業務に見合う報酬を受け取れない可能性もあるでしょう。

このような時代背景を考慮し、候補先の労働環境や人材配置、待遇を入念にリサーチしてから転職するか検討してください。

公立保育士が転職前にやるべきこと

公立保育士が転職前にやるべきことは以下の2つです。

  1. 本当に公立保育士を辞めたいのか自問自答する
  2. 将来どのような仕事に就きたいのか目標を明確にする

本当に公立保育士を辞めたいのか

公立保育士を辞めたいと感じたら、現職と勤務先のどちらを辞めたいのか自問自答してみてください。

自問自答する際に紙に書き出して思考を整理してみると、現状の解決策を見つけやすくなります

例えば、園長の教育指導や施設の運営体制に問題がある場合、職業はそのままで勤務先を変えるだけで解決することがあります。

一方、保育活動にやりがいを感じられなくなった場合は、心機一転して別の職業に転職すると新しい人生経験を積めるでしょう。

現職に不満を感じてすぐに退職するのではなく、なぜ仕事を辞めたいのか原因を突き止めてから適切な道筋を見つけてみてください。

将来どのような仕事に就きたいのか目標を明確にする

将来どのような仕事に就きたいのか、何を成し遂げたいのかを明確にすることは、転職後のキャリア人生を豊かにします。

一方、自分の目標や夢と向き合わず、現職から逃げるように退職してしまうと転職後も同じ現象を引き寄せることになるでしょう。

時間をかけて自己分析をおこない、将来のキャリアビジョンをクリアにすることは、転職活動を成功させる基本です。

もし自分1人で自己分析やキャリア設定ができない場合は、転職アドバイザーに相談するなど第三者の意見を採り入れてみてください。

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保育士ワーカー

せんとなび保育|前払い・週払い制度あり


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せんとなび保育の口コミ・評判

保育士向け転職サイトのおすすめ

公立保育士の転職に使える志望動機の例文

公立保育士の転職(面接)に使える志望動機の例文を、5つの事例に合わせてご紹介します。

  1. 人間関係が悪い場合
  2. 給与に不満がある場合
  3. 休みが取りにくい場合
  4. 不当に時間外労働が多い場合
  5. 妊娠などライフスタイルが変わる場合
アドバイザー
志望動機の例文をまとめた表は以下を参考にしてくださいね!
ケース志望動機の例文
人間関係が悪い場合「新しい環境で、ポジティブにチームワークを大切にしながら、自分のスキルを発揮したいと思っております。」
給与に不満がある場合「経済的な安定を求めており、自分の経験やスキルに見合った報酬を得られる環境を望んでいます。」
休みが取りにくい場合「ワークライフバランスを大切にし、休日を有効に利用しながらも職務に全力を尽くす環境を求めています。」
不当に時間外労働が多い場合「定時退社やフレキシブルな勤務が可能な環境で、効率よく業務に取り組みたいと考えております。」
妊娠などライフスタイルが変わる場合「私のライフスタイルの変化に合わせた柔軟な勤務体制が取れる場所で、引き続き経験や知識を活かして働きたいと考えています。」

人間関係が悪い場合

人間関係が悪いことを理由に転職した場合は、以下の例文を参考にしてください。

これまで園児たちが安心できる保育環境を提供しようと、周囲のスタッフとの連携を大切にしてきました。

今の勤務先では、スタッフ同士の連携は取れているものの人材の入れ替わりが激しく、信頼関係の構築が難しい状況です。

こちらの保育園は離職率が低く、周りのスタッフの方と協力して保育活動ができると思い、転職を決意しました。

給与に不満がある場合

給与に不満があって転職した場合は、以下の例文を参考にしてください。

前職では、県内全域にグループ施設が点在する知名度の高い大規模な保育施設で働いていました。

しかし、いまだ年功序列の価値観が根強く、実績やスキルに応じた正当な評価がされないことに不満を感じて退職しました。

こちらの保育園では、個人のスキルや実績に応じて適切に評価されるとお聞きしております。

自分の実力が正しく評価されることに魅力を感じ、さらなるスキルアップと社会貢献を目指したくて応募させていただきました。

休みが取りにくい場合

休みが取りにくいことを理由に転職した場合は、以下の例文を参考にしてください。

以前勤務していた保育園では、仕事の効率化や平等なシフト調整に注力しましたが、人員不足が改善されず業務多忙な日々を送っていました。

こちらの保育園には優秀なスタッフが多く在籍されているとお聞きし、ゆとりをもって保育活動ができると思い志願しました。

不当に時間外労働が多い場合

時間外労働が多くて転職した場合は、以下の例文を参考にしてください。

私はこれまで小規模の認可保育園に3年間勤務してまいりました。

小規模ながら手厚い保育活動に注力していたため、園児たちが安心して過ごせる環境づくりに取り組みました。

しかし、時代に合わない古い業務体制からほぼ連日残業が続いていました。

体の負担を減らして長期的に働くためには、業務効率化システムの活用が大切だと考え、転職を決意した次第です。

妊娠などライフスタイルが変わる場合

妊娠などライフスタイルが変わることを理由に転職した場合は、以下の例文を参考にしてください。

市内の公立保育園に通い、フルタイムで働いていましたが結婚を期に退職を決めました。

今後は妊娠・出産の予定があるため、柔軟な働き方が魅力であるこちらの子どもスクールに応募した次第です。

また、私は語学留学の経験があるため、子どもたちに外国語の魅力を伝えて社会貢献に努めたいと思います。

公立保育士を辞めた人・異業種へ転勤した人の体験談

公立保育士を辞めた人・異業種へ転勤した人の体験談(口コミ)を2つご紹介します。

  1. 公立保育園時代は若いというだけで噂話や悪口の対象になって大変だった
  2. 保育職から一般事務に転職して体が楽になった

公立保育園時代は若いというだけで噂話や悪口の対象になって大変だった

公立保育園時代は年齢に対する陰口が絶えなかったとの体験談が聞かれます。

公立保育園時代は、年齢の近い職員もあまりおらず、若いというだけで噂話や悪口の対象にならないよう必死な毎日でした。

その後は民間の保育園に移り、同年代の職員と楽しく働くことができました。手取りもそちらの方が良かったです。

引用:Yahoo!知恵袋

人間関係に問題がある労働環境は、早めに見切りをつけるのが賢明です。

我慢して働き続けると仕事のモチベーションが下がるだけでなく、メンタル疾患を誘発してしまいます。

保育士が活躍できる働き口は豊富で、今の勤務先だけにとどまりません。

上記の体験談のように職員同士の信頼構築が難しいと感じたら、自分の強みを存分に活かせる転職先を探してみてください。

保育職から一般事務に転職して体が楽になった

保育職から一般事務に転職して体への負担が減ったとの意見が見られます。

わたしも保育職から一般事務に転職しました。保育の仕事からするとだいぶ体が楽です。保育に比べるとやりがいがあるとは言えませんが、余暇を有意義に使えて良いです。

引用:Yahoo!知恵袋

小さな子どもを相手にする保育士は、体力を消耗しやすい職業です。

勤務先や雇用形態によって保育業務に差は生じますが、体力に自信がない人は別の職業を選ぶ方がよいでしょう。

また、職業を変えることで生活リズムが整い、プライベートの時間も取りやすくなるためおすすめです。

まとめ|公立保育士の転職は経験やスキルを生かせる方向性がおすすめ

公立保育士からの転職は、できるだけ保育活動のスキルや実務経験を活かせる職業選びが大切です。

スキル・実務経験を活かせる職業は仕事のモチベーションが上がりやすく、キャリアアップがしやすいからです。

ただし、現職の保育活動に興味・関心を失っている場合は、別の職業・業界に転職する方が豊かな人生経験を積めるでしょう。

いずれも自分の価値観や仕事のビジョンを明確にして、どの選択肢なら理想の生活を実現できるか自問自答することが大切です。

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