看護師の平均年収|20代・30代・40代の手取りのリアルを解説

  • 2023年12月12日
  • 2024年8月16日
  • 看護師

看護職の平均年収はいくら?

年代・男女別の看護師平均年収は?

看護師年収は他業種より高い?安い?

こんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、看護職の平均年収・給与内訳項目別の看護師の平均年収比較看護師と他業種の年収比較を解説します。

また、看護資格関連の平均年収看護師が給与アップするためのコツ看護師が高収入を狙える職場の特徴についても触れているので参考にしてください。

項目情報内容
看護師の平均年齢40.7歳
看護師の勤続年数9.1年
看護師の平均年収508万1,300円
手取り平均年収約380〜405万円(税金と社会保険料を引いた後の金額)
前年比前年の平均年収が498万6,200円で上昇傾向にある
薬剤師との比較薬剤師の平均年収は583万3,900円で、看護師より高い
目次

【2023年版】看護職のリアルな平均年収はいくら?

看護師や医療系の仕事を目指す人にとって、平均年収は就職や転職で重要なポイントです。

看護師のリアルな平均年収や月収、正看護師と准看護師の年収差を解説します。

また、夜勤がない看護師と過去10年の平均年収推移も解説するので、ぜひ参考にしましょう。

  1. 平均年収
  2. 平均月収
  3. 夜勤なしの平均年収
  4. 過去10年の平均年収の推移
  5. 准看護師の平均年収

平均年収

厚生労働省が発表した「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、平均年齢40.7歳、勤続年数が9.1年を対象にした看護師の平均年収は508万1,300円でした。

ここから、税金と社会保険料を引くと看護師の手取り平均年収は380〜405万円です。

前年の平均年収が498万6,200円だったので、看護師の年収は上昇傾向にあることがわかります。

しかし、同調査の薬剤師の平均年収は583万3,900円なので、医療関係の職種のなかではやや低めの年収といえます。

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給料の高い病院

平均月収

令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均月収は35万1,600円です。

年齢別の平均月収は以下のとおりです。

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年齢

男性看護師女性看護師
20〜24歳27万8,000円

29万7,000円

25〜29歳

33万円33万4,000円
30〜34歳36万円

32万8,000円

35〜39歳

36万8,000円34万3,000円
40〜44歳38万5,000円

35万7,000円

45〜49歳

40万円38万4,000円
50〜54歳41万1,000円

38万2,000円

55〜59歳

36万5,000円39万3,000円
60〜64歳33万1,000円

34万5,000円

65〜69歳

26万6,000円29万1,000円
70歳以上25万9,000円

31万円

20代〜50代までの月収は上昇傾向にありますが、体力が落ちてくる60代・70代はできる仕事が限られてくるため、月収が減少する傾向にあります。

夜勤なしの平均年収

一般的に看護師には必ず夜勤があるイメージですが、職場によっては日勤で働くこともできます。

令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、夜勤なしで働く看護師の平均年収は426〜456万円です。

夜勤ありの平均年収が508万1,300円なので、日勤のみの看護師と約52〜82万円の収入差があることがわかります。

そのため、夜勤がある職場で働いている人が日勤のみで働く場合は、希望年収や生活費などをイメージして日勤への転職を検討しましょう。

また、職場によっては日勤と夜勤を交互にして働ける場合もあるので、家庭環境や生活スタイルに合わせて夜勤の頻度を調整するのもおすすめです。

過去10年の平均年収の推移

看護師の過去10年間の平均年収は以下のように推移しています。

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年度

平均月収平均年収
2012年39万2,000円

470万4,000円

2013年

39万4,000円472万8,000円
2014年39万4,000円

472万8,000円

2015年

39万9,000円478万8,000円
2016年40万1,000円

481万2,000円

2017年

39万9,000円478万8,000円
2018年40万円

480万円

2019年

40万2,000円482万4,000円
2020年39万4,000円

472万8,000円

2021年

39万9,000円

478万8,000円

年度によっては年収が下がっている年もありますが、平均して約470〜480万円前後で推移していることがわかります。

また、年度の年収差もほとんど変わらないので、看護師は比較的年収が安定している職種といえます。

准看護師の平均年収

令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、看護師と同じ看護職である准看護師の平均年収は418万2,000円です。

正看護師の平均年収が508万1,300円なので、准看護師の年収は正看護師と比べて約90万円低いです。

同じ看護職でも看護資格の有無で年収がかなり変わります。

そのため、看護業界で長く働きたい人や年収を重視したい人は、看護資格の取得を検討しましょう。

看護師の年収・給与内訳はどうなっている?

看護師の年収・給与内訳を解説します。

職場や役職の有無によって手当の種類が異なるので、一般的な看護師の給与内訳として参考にしましょう。

  1. 基本給
  2. 夜勤手当
  3. 時間外手当
  4. ボーナス
  5. その他の手当

基本給

基本給とは時間外や夜勤手当などを含まないベース給のことを指します。

また、基本給は時間外手当の割り増しの計算やボーナスの計算にも使われ、基本給が高いほどその他の手当の額も高くなります

日本看護協会が発表した「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、新卒看護師の基本給は以下の結果になりました。

大卒看護師

新卒看護師
20万9,616円

20万3,276円

看護師の基本給は平均で20〜21万円からスタートし、年間で4,000〜5,000円ずつ昇級していき、10年目には約25万円アップするのが一般的です。

夜勤手当

日本看護協会が発表した「2020年病院看護実態調査報告書」によると、夜勤手当の平均額と回数は以下の結果になりました。

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2交代制3交代制
平均手当額11,286円

準夜勤:4,154円

深夜勤:5,122円

平均回数4.7回

7.7回

夜勤手当支給額

(平均手当額×平均回数)

53,044円

35,713円

看護師は月収の約3.5〜5万円を夜勤で稼いでいることがわかります。

つまり、平均年収508万円のうち約40〜60万円を夜勤手当が占めているので、看護師にとって夜勤の有無は働く上で重要であるといえます。

時間外手当

日本看護協会が発表した「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、看護師の平均時間外は以下の結果になりました。

月平均超過勤務時間

時間

割合

0時間

3.4%
0時間超〜1時間未満

10.1%

1〜4時間未満

31.7%
4〜7時間未満

22.6%

7〜10時間未満

14.9%
10〜15時間未満

11.4%

15〜20時間未満

2.7%
20時間以上

1.2%

無回答・不明

2.1%

この調査結果から、看護師の平均残業時間は5.4時間であることがわかります。

つまり、基本給と残業時間を計算すると時間外手当は月1.1〜1.2万円年間13〜14.5万円だと考えられます。

ボーナス

厚生労働省が実施した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の年間ボーナスは平均85万2,100円でした。

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年齢

男性女性
20〜24歳41万5,000円

46万7,000円

25〜29歳

88万7,000円75万円
30〜34歳87万7,000円

76万2,000円

35〜39歳

97万3,000円89万6,000円
40〜44歳110万6,000円

94万円

45〜49歳

99万7,000円103万9,000円
50〜54歳106万5,000円

105万8,000円

55〜59歳

89万8,000円110万2,000円
60〜64歳64万円

70万6,000円

65〜69歳

103万3,000円44万4,000円
70歳〜5万2,000円

28万7,000円

一般的に看護師のボーナスは年間で約40万円前後でスタートし、40〜50代で100万円に達する場合が多いです。

しかし、ボーナスは実績に対する評価(査定)なので、入職して間もない新人看護師勤務態度が悪い人がもらえる金額はかなり少ないです。

その他の手当

看護師の給与には以下の手当もあります。

  • 家族手当
  • 住居手当
  • 交通費
  • 交代勤務手当
  • 宿日直手当
  • 拘束手当
  • 呼出手当

家族手当や住居手当、交通費などは一般企業にも手当ですが、交代勤務手当や宿日直手当、拘束手当、呼出手当は医療業界などの緊急を要する業務によくある手当です。

交代勤務手当

  • 夜勤手当とは別に短い期間で労働時間が変わる際につく手当

宿日直手当

  • 緊急時の業務を担当する宿直者への手当
  • 手当は1人1日平均額の3分の1以上
  • 勤務回数は原則週1回まで

拘束手当・オンコール手当

  • 看護師が常駐していない施設などで緊急対応ができるように待機する際につく手当

【項目別】看護師の平均年収を徹底比較

施設規模別や職場別、診療科別など、項目別に看護職の平均年収を比較していきます。

看護業界への就職や転職を検討している人はぜひ、参考にしましょう。

年代別の平均年収【20代・30代・40代・50代・60代】

厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、20〜60代の平均年収は以下のとおりです。

年齢

平均年収
20〜24歳

400万4,000円

25〜29歳

477万円
30〜34歳

478万9,000円

35〜39歳

505万8,000円
40〜44歳

529万7,000円

45〜49歳

565万4,000円
50〜54歳

566万4,000円

55〜59歳

578万5,000円
60〜64歳

483万1,000円

65〜69歳

393.9万円

看護師の平均年収は400万円台からスタートし、50代後半の約580万円が年収のピークです。

50代は豊富な経験や高い技術力など現場でリーダー的存在になる立場であり、基本給の増加や役職手当などで年収が高くなることが理由として挙げられます。

男性・女性別の平均年収

厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに、看護師の平均年収を男性・女性別で比較した結果が以下のとおりです。

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男性看護師(平均年齢37.9歳)女性看護師(平均年齢41.1歳)
平均年収522万7,000円

506万3,000円

平均月収

35万9,900円35万600円
年間平均ボーナス90万7,400円

85万6,600円

上記の結果から男性看護師の年収のほうが約16万円高いことがわかります。

女性看護師は子育てなどで働き方に制限がでやすいのに対して、男性看護師は大きい病院に勤務することが多かったり、家族手当が多くつくことが年収差の理由として考えられます。

施設規模別の平均年収

施設規模別の平均年収は以下のとおりです。

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職員数

10〜99人100〜999人1,000人以上
平均年齢47.2歳41.9歳

36.7歳

平均年収

460万4,300円485万2,700円556万100円
年間賞与65万円79万4,000円

103万1,000円

職員数が10〜99人の職場と1,000人以上の職場では年収差が約95万円になり、月平均で約7.9万円の差があります。

規模が大きい施設は緊急入院や急変対応など、時間外労働が多い傾向にあるので比例して年収も高くなります

職場別の平均年収

職場別の平均年収は以下のとおりです。

職場の種類

平均年収
大学病院

490万円

大型総合病院

470万円
救急救命病棟

540万円

介護施設

375万円
クリニック(診療所)

390万円

救急救命病棟は一般的な看護師より業務量が多く常に緊急対応が必要な職場なので平均年収が高くなる傾向にあります。

介護施設やクリニックは病院に比べて高い技術やスキルを求められないので、一般企業に勤めた場合の年収とほとんど変わりません。

役職別の平均年収

役職別の平均年収は以下のとおりです。

役職の種類

平均年収
看護部長

930万円

看護副部長

800万円
看護師長

740万円

看護副師長

620万円

役職のあるポジションに就けば、一気に年収を上げられます。

また、勤務先によっては看護部長で年収1,000万円を狙うことも可能です。

高年収を貰いたい人や看護師として長く働きたい人は、昇進ポストの多い職場や専門資格の取得などを検討するのがおすすめです。

診療科別の平均年収

診療科別の平均年収は以下のとおりです。

診療科

平均年収

内科

423万円
血液内科

445万円

呼吸器内科

439万円
循環器内科

435万円

消化器内科

431万円
神経内科

430万円

腎臓内科

445万円
心療内科

416万円

糖尿病内科

436万円
内分泌内科

439万円

老年内科

419万円
外科

433万円

救命救急科

459万円
形成外科

448万円

呼吸器外科

450万円
消化器外科

435万円

心臓血管外科

456万円
整形外科

448万円

乳腺外科

443万円
脳神経外科

441万円

美容外科

448万円
リハビリテーション科

429万円

眼科

436万円
産婦人科

449万円

耳鼻咽喉科

444万円
小児科

428万円

人工透析

433万円
総合診療科

460万円

精神科

420万円
人間ドック・検診

409万円

泌尿器科

436万円
皮膚科

431万円

美容皮膚科

432万円
病理診断科

474万円

婦人科

439万円
放射線科

441万円

麻酔科

440万円
肛門科

422万円

リウマチ科

422万円
胃腸科

414万円

アレルギー科

403万円
循環器科

428万円

口腔外科

452万円
歯科

439万円

呼吸器科

423万円
消化器科

419万円

緩和ケア科

443万円
産科

459万円

診療科別で一番年収が高いのは総合診療科、次いで救命救急科産科救命救急科です。

需要や重要度が高い診療科の年収が高いことがわかります。

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都道府県別の平均年収

厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、都道府県別の平均年収は以下のとおりです。

都道府県

平均年収
北海道

504万5,000円

青森県

449万3,000円
岩手県

478万7,000円

宮城県

504万円
秋田県

487万1,000円

山形県

472万5,000円
福島県

489万円

茨城県

502万4,000円
栃木県

449万8,000円

群馬県

484万6,000円
埼玉県

541万3,000円

千葉県

514万2,000円
東京都

564万1,000円

神奈川県

527万9,000円
新潟県

529万7,000円

富山県

535万円
石川県

476万3,000円

福井県

511万7,000円
山梨県

498万3,000円

長野県

496万8,000円
岐阜県

531万9,000円

静岡県

523万円
愛知県

521万2,000円

三重県

490万1,000円
滋賀県

518万3,000円

京都府

516万2,000円
大阪府

529万6,000円

兵庫県

541万5,000円
奈良県

545万8,000円

和歌山県

530万2,000円
鳥取県

451万円

島根県

483万5,000円
岡山県

482万2,000円

広島県

490万9,000円
山口県

513万4,000円

徳島県

494万9,000円
香川県

496万9,000円

愛媛県

437万8,000円
高知県

458万円

福岡県

498万2,000円
佐賀県

484万4,000円

長崎県

481万円
熊本

443万9,000円

大分県

433万3,000円
宮崎県

427万3,000円

鹿児島県

396万4,000円
沖縄県

477万5,000円

年収が最も高かったのは東京都の564万1,000円で、次いで奈良県の545万8,000円兵庫県の541万5,000円でした。

看護師の平均年収508万1,300円を超えていない県も多くあり、都道府県によって年収差が大きいことがわかります。

また、大都市平均年収が高く、地方や四国、九州などの地域は平均年収が低い傾向にあります。

新卒看護師の初任給と給与相場

新卒看護師の初任給と給与相場を解説します。

新卒看護師の初任給

日本看護協会が実施した「2022年病院看護・助産実態調査」によると、新卒看護師の初任給は以下の結果になりました。

平均基本給与額平均税込給与総額
高卒+3年課程新卒203,276円

263,711円

大学卒

209,616円271,730円
差額6,340円

8,019円

専門学校と大卒では基本給与で約6,000円給与総額で約8,000円の差があります。

年手に換算すると基本給与で約76,000円給与総額で約96,000円差があり、学歴によって貰える給与がかなり違うことがわかります。

新卒看護師のボーナス

新卒看護師のボーナスは入職して日が経っていないので、平均で5〜10万円前後です。

一般的にボーナスは一定期間の職務実績に対して評価・支給されるため、実績がほとんどない新卒看護師のボーナスは低いです。

そのため、働きはじめて間もない時期のボーナスは期待しないようにしましょう

ただし、冬のボーナスは満額支給してもらえるので支給額30万円前後、手取りで24万円ぐらい貰えます。

20代看護師の給与相場

日本看護協会が実施した「2022年病院看護・助産実態調査」によると、新卒看護師の基本給が約21万円勤続10の看護師の基本給が約24万円です。

そのため、20代看護師の給与相場は約21〜24万円前後と考えられます。

一般企業の平均月収30万円であることを考えると、看護師の基本給は高くありません

しかし、上記の金額はあくまで基本給の相場なので、夜勤回数が多い人や諸手当がある人はもう少し多く貰えます

正看護師の生涯年収はいくら?

長く看護師を続けたくても、仕事に見合った給料が貰えなければ続けられないと考える人も多いです。

正看護師は生涯年収をいくらもらえるのかを解説します。

看護師5年目の年収

看護師5年目(20歳で入職)の年収は約477万円です。

大卒者が一般企業に就職した場合、5年目でもらえる年収は約404万円なので看護師のほうが稼げることがわかります。

また、看護師は大規模病院に勤務したり、資格取得などで年収を上げることができるので、5年目でもしっかり稼げます。

ただし、看護職は命に関わる仕事なので責任が重く、常に緊張感を持って働かなければいけないので体力や忍耐力が必要です。

正看護師の生涯年収

厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに、22〜64歳まで働いた場合の正看護師の生涯年収を算出しました。

看護師

2億2,125万円
全職種

2億1,462万円

看護業界は人手不足が続いていることもあり、仕事先がたくさんあるので看護資格があればどこでも働けます

また、看護職は景気や経済に左右されない職種なので、常に給料水準が安定しています。

そのため、長く続ければ女性でも高収入を得られる職種です。

どちらが高い?安い?看護師と他業種の年収比較

「看護師は年収が高い」といったイメージを持っている人が多くいますが、本当に年収が高いのか他職種と比較して検証します。

看護師や医療や福祉職に就きたいと考えている人はぜひ、参考にしましょう。

全職種との年収比較

令和4年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、看護師と全職種の平均年収を比較すると以下の結果になりました。

 

看護師

508万1,300円
全職種

496万6,000円

年収差

11万5,000円

年収差は11万5,000円で、5年働いた場合は57万5,000円の差があります。

過去5年間の平均年収推移は以下のとおりです。

年度

看護師全職種
2018年480万円

414万円

2019年

482万円408万円
2020年472万円

409万円

2021年

478万円403万円
2022年508万円

403万円

全職種は2020年以降、時間外手当やボーナスなどの減額により年収が下がっています

反対に看護師は2020年の減少以降は年収が上がっており、全職種と比較しても年収が高いことがわかります。

医療・福祉系との年収比較

看護師と同じ医療・福祉系の年収を比較すると以下の結果になりました。

医療・福祉系の職種

平均年収看護師との年収差

(年収508万円の場合)

医師1,429万円

+921万円

歯科医師

810万円+302万円
獣医師687万円

+179万円

助産師

584万円+76万円
薬剤師583万円

+75万円

臨床検査技師

509万円+1万円
保健師481万円

−27万円

診療放射線技師

544万円+36万円

准看護師

418万円

−90万円

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士430万円

−78万円

その他の保健医療従事者

443万円−65万円
ケアマネージャー406万円

−102万円

保育士

391万円−117万円
栄養士379万円

− 129万円

介護職員

363万円−145万円
歯科技工士429万円

−79万円

看護助手

309万円

−199万円

看護師の平均年収は医療・福祉系のなかでは比較的高いことがわかります。

ただ、同じ看護関連の助産師や薬剤師とは年収差が75〜76万円があるので、年収重視で働きたい人は関連資格の職種へ就職するのがおすすめです。

職種別の年収比較

令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師と同じ国家資格を必要とする職種の平均年収は以下のとおりです。

→横にスクロールできます

職種

平均年収看護師との年収差

(年収508万円の場合)

航空機操縦士1,600万円

+1,092万円

医師

1,429万円+921万円
大学教授1,065万円

+557万円

法務従事者

971万円+463万円
大学准教授860万円

+352万円

歯科医師

810万円+302万円
公認会計士・税理士751万円

+243万円

小・中学校教員

734万円+226万円
高等学校教員674万円

+166万円

研究者

705万円+197万円
鉄道運転従事者595万円

+870万円

獣医師

687万円+179万円
助産師584万円

+76万円

薬剤師

583万円+75万円
診療放射線技師549万円

+41万円

航空機客室乗務員

454万円−54万円
臨床検査技師509万円

+1万円

電気工事従事者

507万円−1万円
製鉄・製鋼・非鉄金属製錬従事者502万円

−6万円

自動車組立従事者

501万円

−7万円

同じ医療分野で見ると医師や歯科医師、獣医師が高年収です。

臨床検査技師と看護師の年収はほとんど差がありませんが、臨床検査技師のほうが国家資格の難易度が高く検査センターや医療機器メーカーなど病院以外の勤務先も多いです。

職場内の他業種との収入比較

病院内で働く他業種との収入を比較した結果は以下のとおりです。

→横にスクロールできます

看護師薬剤師診療放射線技師
初任給22万5,000円27万円

22万7,000円

1〜4年目

24万6,000円27万9,000円24万7,000円
5〜9年目26万8,000円33万6,000円

29万8,000円

10〜14年目

25万6,000円36万円34万4,000円
15年以上33万4,000円40万8,000円

45万円

入職から4年目まではほとんど収入差がありませんが、5年目以降からは徐々に差が大きくなっています

看護師は昇給ペースが高くないので、勤続年数ごとに昇給を希望する人は他業種に就くことを検討しましょう

看護師はなぜ給料が高い?

看護師の給料が高い理由は次の3つが挙げられます。

  1. 保有する資格や行える業務に差がある
  2. 夜勤があるかで異なる
  3. 地域ごとに差がある

①保有する資格や行える業務に差がある

看護師は国家資格である看護師免許を取得して就ける仕事です。

看護師免許がなくても看護助手などの看護師をサポートする仕事に就くことも可能ですが、資格の有無で行える業務や収入に差がでます

そのため、専門的な知識や技術を習得したり、安定した収入を得たい人は看護師免許を取得しましょう

また、看護師になっても認定看護師専門看護師認定看護管理者の資格を取得すれば資格手当が貰え、さらに収入アップを狙えます。

②夜勤があるかで異なる

病棟勤務の看護師には夜勤があることが多く、夜勤をした場合には夜勤手当が貰えます。

夜勤は月に2〜4回ほどあり、夜勤手当は月4万円前後です。

夜勤をすると生活リズムを保つのが難しいですが、基本給とは別に月4万円を貰えるので夜勤があるかで収入が大きく変わります。

また、夜勤手当以外にも地域手当や危険手当、オンコール手当などがつく場合もあるので、一般企業で働くよりたくさん手当が貰えるのは看護師の特権といえます。

③地域ごとに差がある

看護師の給料は地域によって差があり、理由は次の2つが挙げられます。

  1. 地域ごとの生活水準に差がある
  2. 看護師不足の施設は給料が高く設定してある

一般企業と同様に、看護師の給料も地域ごとの生活水準に合うよう設定されています

そのため、地方より都市部のほうが看護師の給与は高いです。

また、看護師が不足している施設では一般的な給料では人が集まらないことも多いので、看護師を獲得するために給料を高く設定している施設もあります。

看護資格関連の平均年収はいくら?

看護師資格関連の平均年収と、正看護師と准看護師の給与差について解説します。

  1. 保健師・助産師の平均年収
  2. 正看護師と准看護師の給与差は大きい?

保健師・助産師の平均年収

厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、保健師と助産師の平均年収は以下のとおりです。

保健師助産師
平均年収481万3,000円

584万2,000円

平均月収

33万4,000円39万9,000円
平均年齢42.4歳

43.2歳

看護師の平均年収が508万1,300円なので、保健師は看護師より約27万円年収が低く、助産師は約76万円年収が高いことがわかります。

助産師は看護師資格と助産師資格の両方を取得しなければならず、同じ看護職のなかでも資格取得の難易度が高い職種です。

また、少子化の影響で産婦人科医や婦人科クリニックが減少しており、助産師の需要が高まっているので年収が上がっていると考えられます。

正看護師と准看護師の給与差は大きい?

正看護師と准看護師の仕事内容は基本的に同じですが、給与差はかなり大きいです。

月収で約5万5,000円年収で約89万9,000円差があります。

平均年収平均月収平均ボーナス
正看護師508万1,300円35万1,600円

86万2,100円

准看護師

418万2,000円29万6,000円

62万7,000円

正看護師は自己判断で医療行為ができますが、准看護師は医師や看護師の指示がないと医療行為ができません

そのため、仕事への責任や技術が必要になる分、正看護師のほうが准看護師より給与が高いです。

看護師が年収1,000万円を狙うことはできる?

看護師でも年収1,000万円を狙うことは可能です。

しかし、年収1,000万円を得るためには月給で約70万円を稼がなければいけないので、職場や働き方を変えたり、資格を取得するなどの工夫が必要です。

看護師で年収1,000万円を狙いたい人は、次の4つの方法を実践しましょう。

  1. 看護部長などの役職に就く
  2. 給与が高い一般企業に就職する
  3. 資産運用や投資で収入を得る
  4. 副業をする

看護部長などの役職に就く

看護部長の平均年収は930万円、看護副部長は800万円なので、役職に就けば年収1,000万円に近づけます。

ただし、看護部長になるためには看護師長として5年以上臨床経験25年以上が求められます。

そのため、入職してすぐに看護部長になることはできません

看護師として長く働きたい人や医療を極めたい人は、看護部長になることを目標に少しずつ経験やスキルを積んでいきましょう。

看護部長や看護副部長になることでの収入アップの可能性について、以下の表にまとめました。

役職平均年収必要な経験や条件
看護部長約930万円臨床経験25年以上、看護師長としての勤務経験5年以上が求められる。役職に就けば高収入が見込める。
看護副部長約800万円高い専門性と管理能力が求められる。看護部長へのステップアップの可能性も。

看護部長や看護副部長といった管理職に就くことは、看護師として高収入を目指す1つの方法です。

しかし、これらの役職に就くためには長年の経験と専門性が求められ、即座に目指せるものではありません。看

護師としての長期的なキャリア形成を考え、経験やスキルを積み重ねることが重要です。

特に看護部長になるためには、多くの臨床経験と管理能力が必要とされます。

給与が高い一般企業に就職する

一般企業でも看護師の需要はあります

一般企業で働く看護師は企業看護師産業看護師と呼ばれ、健康診断の実施保健指導健康相談などの業務を担当します。

日勤のみの勤務で残業も少なく、夜勤をしなくても病棟勤務の看護師と同程度の収入を得られます

ただし、企業看護師の求人は非常に少なので、就職先を見つけるのがかなり難しいです。

資産運用や投資で収入を得る

多少のリスクはありますが、地道にコツコツ稼ぎたい人は資産運用や投資で収入を得るのがおすすめです。

資産運用や投資は副業を禁止している職場でも取り組めるので、看護師でも挑戦できます。

ただし、運用や投資方法などはスクールに通ったり本を読むなど、自分で学ぶ必要があります。

不安がある人は運用を一任できるサービス積み立てNISAなど、比較的手軽に挑戦できるものからはじめましょう。

副業をする

職場によっては本業に影響が出ない程度であれば、副業を許可している場合もあります。

ただし、看護師はシフト制や夜勤勤務などの制限があるので、副業をするのであれば柔軟性の高い職種がおすすめです。

おすすめの副業

特徴

夜勤バイト

  • 休日飲みの勤務が可能
  • 週一勤務でも月10〜15万円稼げる

検診バイト

  • 検診センターや学校、企業などの検診をサポート
  • 時給相場は1,500〜2,000円
  • 単発や短期で働ける

イベント・ツアーナース

  • スポーツ大会やコンサートなどで急患対応
  • 交通費支給で働ける
  • 時給相場は1,700〜2,000円

訪問看護師

  • 自宅や施設に訪問して看護ケアを担当
  • 仕事に慣れるまで先輩看護師が同行する同行訪問もある
  • 時給相場は1,300〜2,000円

介護施設看護師

  • 施設利用者の健康管理や医療処置を担当
  • 時給相場は1,500〜2,000円

ワクチン接種バイト

  • 接種が多くなる時期に合わせて働ける
  • 自治体によっては求人数が多いので働けるチャンスが高い
  • 時給相場は2,000〜3,000円

また、在宅でできる副業は医療系ライターがおすすめです。

隙間時間で働けるので時間の縛りがなく、看護師の知識や経験を活かした執筆ができます。

案件や受注件数によって稼げる金額は変わりますが、月30,000〜50,000円程度の収入を見込めます。

看護師が給与アップするためのコツは?

看護師が給与アップするためのコツは次の4つです。

  1. 新しい資格を取得する
  2. 役職に就く
  3. 夜勤回数を増やす
  4. 職場を変える

◾️看護師の収入をアップさせる方法

方法説明
資格取得専門看護師や認定看護師などの資格取得で資格手当が得られ、キャリアアップに繋がる。学習には時間がかかるが、長期的に収入増に寄与する。
役職就任主任看護師や看護師長などの役職に就くことで基本給アップと役職手当が得られる。ただし、管理業務が増え、ストレスや責任が伴う。
夜勤回数増加夜勤手当が収入の大きな割合を占めるため、夜勤回数を増やすことで収入増。体力的・精神的負担が大きいため注意が必要。
職場変更規模の大きな病院や特定の診療科への転職、収入が高い施設への移動で収入アップが見込める。転職はリスクも伴うが、短期的な収入増を目指せる。

上記の方法は、看護師としての収入を増やすために検討できるオプションです。資格取得や役職就任は長期的なキャリアアップに繋がり、夜勤回数の増加や職場変更は短期的な収入増に効果的です。ただし、これらの方法にはそれぞれ負担やリスクも伴うため、自身のライフスタイルやキャリアプランを考慮して選択することが重要です。

①新しい資格を取得する

専門看護師や認定看護師を取得すると資格手当が貰えるので、毎月の給与額をアップできます。

また、専門分野の知識やスキルも習得できるので仕事の幅を広げられたり昇進に繋げられる可能性もあります。

ただ、簡単に取得できる資格ではないので日々の業務でキャリアを積みながら、少しずつ勉強して取得しましょう。

また、看護師関連の資格として保健師助産師の資格を取得すると、さらに給与アップを目指せます。

②役職に就く

看護師には以下の役職や管理職があります。

  • 主任看護師
  • 看護師長
  • 看護副師長
  • 看護部長
  • 看護副部長

一般企業と同様に看護師も役職に就けば基本給が上がり、役職手当がつくことで給与額が上がります

ただし、業務改善や職員の指導、現場管理、環境の整備などのマネジメント業務がメインになるので、看護に携わる時間が大幅に減ることを覚悟しておきましょう

また、職場全体を監督・管理するので責任が重くストレス負担を感じることも増えます。

そのため、昇進や収入アップを目指す際は自分がどのようなキャリアを望んでいるのか、どのような働き方をしたいのかをしっかり考えましょう。

③夜勤回数を増やす

夜勤は看護師の給与のなかでも大きな割合を占めている部分なので、夜勤回数を増やせば給与アップに繋がります。

3交代制が約4,000〜5,000円、2交代制が約10,000円の夜勤手当がつくからです。

ただし、夜勤は体力的・精神的負担が大きいので、規則正しい生活を送りたい人や体力に自信がない人にはおすすめできません。

また、月あたりの夜勤回数はある程度決められているので、夜勤だけで大きく稼ぐことは難しいです。

④職場を変える

一般企業と同様に看護師も職場を変えれば、給与アップに繋げられる可能性があります。

看護師は施設の規模や診療科によって収入が大きく変わるからです。

そのため、新しく知識やスキルを身につけて診療科を変更したり、大きい施設に転職することで収入をアップできます。

また、看護師が不足している施設では一般的な給与額より高く設定されている場合があるので、早く収入をアップさせたい人や職場を変えたい人は転職を検討するのがおすすめです。

年収700万を目指せる!看護師が高収入を狙える職場の特徴5選

看護師が高収入を狙える職場の特徴は次の5つです。

効率よく収入をアップさせたい人や収入重視で職場を選びたい人はぜひ、参考にしましょう。

  1. 経験加算制度がある病院
  2. 夜勤手当の設定額が高め
  3. 大規模病院
  4. 高度医療技術がある病院
  5. 美容系クリニック
◾️看護師のための高収入を目指せる職場選びのポイント

選択ポイント詳細説明
経験加算制度経験や実績に応じて収入が増加する制度を導入している病院を選ぶ。長期勤務での収入アップが見込める。
夜勤手当の設定額夜勤手当が高い病院を選ぶことで、効率的に収入を増やすことが可能。2交代制の方が3交代制より手当が高い。
大規模病院大規模病院は人事評価や昇給制度が整っており、各種手当も高め。収入アップとキャリアアップの両方を目指せる。
高度医療技術がある病院高度医療技術を要する病院では、専門性が高いため基本給や手当が高く設定されている。危険手当や特殊業務手当の付与もあり。
美容系クリニック基本給が高く、インセンティブも見込める美容系クリニック。接客スキルや細かい気遣いが求められるが、高収入が目指せる。

上記のポイントは、看護師として高収入を得たい場合の職場選びにおいて重要です。経験やスキルに応じた給与体系、夜勤手当の高い職場、大規模病院での勤務、高度医療技術を要する病院、美容系クリニックなど、自身のキャリアプランや収入希望に合わせて適切な職場を選ぶことが望ましいです。

経験加算制度がある病院

看護師の収入は勤務年数を重ねても、ほぼ横ばいで推移することが多いです。

しかし、看護師の経験や実績を正しく評価するために、経験加算制度を導入している病院もあります。

経験加算制度は看護師として臨床経験を積むことで収入が上がるシステムになっているので、働く期間が長いほど収入アップに繋げられます。

自分のスキルを評価してもらえると仕事へのモチベーションアップにも繋がるので、経験加算制度を導入している職場を選ぶのがおすすめです。

夜勤手当の設定額が高め

夜勤手当には2交代夜勤3交代夜勤の2種類があります。

  • 2交代夜勤:約11,286円
  • 3交代夜勤:約4,154〜5,122円

2交代夜勤のほうが3交代夜勤より設定額が高いので、同じ夜勤でも効率よく稼げます

また、夜勤手当は職場によって差があり、夜勤手当と一緒に他の手当がつく場合もあるので、しっかり稼ぎたい人は夜勤手当が高い職場を選びましょう

大規模病院

高収入を狙いたい人はクリニックや医院より、大規模病院への就職・転職を検討しましょう。

大規模病院は人事評価や昇給制度がしっかり整備されているからです。

また、各種手当の金額もクリニックや医院などの小規模病院より高く設定されている場合が多いです。

そのため、確実に収入を上げたい人やキャリアアップも目指したい人は、大規模病院への就職・転職を検討しましょう。

高度医療技術がある病院

救命救急や集中治療室など、高度医療技術がある病院は収入が高い傾向にあります。

高度医療技術がある病院は専門性の高い技術や知識、経験などが求められるので、優秀な人材を集めるために基本給や手当が高く設定されているからです。

また、高度医療技術が必要になる病院では、危険手当特殊業務手当などがつくこともあります。

そのため、高度医療技術がある病院のほうが一般的な病院より収入アップに繋がりやすい条件が整っています

美容系クリニック

数多くあるクリニックのなかでも美容系クリニックは、病院以外で高収入を目指せる職場です。

医療脱毛やフェイシャルケアなどの美容施術をするクリニックでは、基本給が高く設定されている場合が多いからです。

また、クリニックで販売している商品を売ればインセンティブも貰えます

ただし、美容系クリニックは患者さんへのサービスを重視する職場なので、きめ細かい気遣いや接客スキルが求められるところが看護師と異なります

看護師として国家資格を取得する3つのメリット

看護師として国家資格を取得するメリットは次の3つが挙げられます。

  1. 収入が常に安定している
  2. 資格取得でキャリアアップが可能
  3. 多様な働き方ができる

①収入が常に安定している

看護師の年収は上昇率が高くないので、勤務年数に応じた年収アップは見込めません

しかし、看護師はいつの時代も需要があり、景気などにも左右されないので収入が常に安定しています。

また、女性は結婚や出産、子育てなどのライフステージによって職を離れる場合がありますが、看護師の場合は給与水準が同じなのでブランクがあっても安定した収入を得られます

さらに、勤務先となる病院やクリニックは全国各地にあるので、転勤や引っ越しなどがあっても復職しやすいです。

②資格取得でキャリアアップが可能

看護師は資格取得や新しいスキルを身につければ、キャリアアップがしやすい職業です。

新たに資格を取得することでより専門性の高い医療サービスができるようになり、仕事へのモチベーションアップにも繋がります。

看護師のキャリアアップにおすすめの資格は次の3つです。

 

資格名

特徴
認定看護師

19の認定分野があり、高い水準の看護や看護師への指導、相談対応もできることを証明する資格

専門看護師

13の特定専門分野において、専門性が高い看護を効率よく提供するための知識と技術を深めたことを証明する資格
ケアマネージャー

要介護認定者を対象にケアプランの作成やケアマネジメントをする専門職の資格

③多様な働き方ができる

看護師は病院以外にもさまざまな場所で必要とされる職業です。

病院やクリニックでも病棟勤務外来勤務などの種類があり、多様な働き方ができます。

病院以外では以下のような勤務先があります。

  1. 保育園
  2. 介護施設
  3. 美容クリニック
  4. 一般企業の健康管理室

看護資格だけで活躍できる場はたくさんあるので、ライフステージに合わせて職場を変えたり収入を優先して仕事を選べるのも看護師のメリットです。

看護転職なら転職サイトの利用が効率的!

看護転職で転職サイトを利用すると、次の2つのメリットがあります。

  1. 希望条件に合った職場を紹介してもらえる
  2. 職場の雰囲気や様子を確認できる

①希望条件に合った職場を紹介してもらえる

日々の業務をこなしながら新しい職場を見つけるのは大変です。

転職サイトを利用すれば、希望条件に合った職場だけを紹介してもらえるので限られた時間でも効率よく職場を探せます

また、求人情報だけではわからない細かい情報も確認してもらえるので、転職の失敗を回避できます。

さらに、転職サイトでは転職者一人につき専属のカウンセラーがつくことが多く、希望条件を丁寧にヒアリングして最適な職場を紹介してくれます

②職場の雰囲気や様子を確認できる

自分一人の転職活動では職場の雰囲気や様子の確認は難しいです。

しかし、転職サイトを利用すればカウンセラーから職場の雰囲気や仕事の様子などを確認してもらえます。

職場の様子を確認できれば、転職後に感じやすい職場のギャップや人間関係のストレスを減らせます

また、転職サイトは紹介先の情報を細かく把握しているので、自分の希望条件に合う合わないを的確にアドバイスしてくれます。

看護転職を検討する時のポイント

看護転職を検討する時は次の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 基本給が高いところを選ぶ
  2. 職場内の人間関係の良さ
  3. 通勤しやすい場所にあるか

基本給が高いところを選ぶ

基本給は時間外手当やボーナスなど給与のベースになる部分です。

そのため、収入アップを転職理由にしている人は基本給が高い職場を選びましょう

しかし、基本給が高い=好条件な職場というわけではありません。

給料が良くても業務量が多かったり過酷な環境で仕事を強いられる可能性があるからです。

求人を確認する際は基本給や残業代、夜勤手当以外にも仕事内容や業務量、職場人員なども確認しましょう。

職場内の人間関係の良さ

転職を検討する人の理由として、人間関係のストレスや悩み常に上位に挙げられます

しかし、職場内の人間関係の良さは実際に働いていないとわからないことが多く、転職したからといって必ず改善される保証はありません

そのため、人間関係が理由で転職する人は改善できる要因や工夫できることはなかったか確認してみましょう

また、転職サイトを利用すれば職場の内部事情人間関係職場内の雰囲気などを事前に確認できます。

通勤しやすい場所にあるか

長く働くうえで職場への通いやすさは重要です。

看護師は日勤と夜勤のハードスケジュールをこなさなければいけません。

そのため、通勤しにくい場所に職場があると余計に体力や精神的負担がかかります

通勤時間や経路、ラッシュ時の混み具合や往復時間を意識して、できるだけ通いやすい場所にある職場を選びましょう

看護転職におすすめの転職サイト一覧

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