こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、看護職の平均年収・給与内訳、項目別の看護師の平均年収比較、看護師と他業種の年収比較を解説します。
また、看護資格関連の平均年収、看護師が給与アップするためのコツ、看護師が高収入を狙える職場の特徴についても触れているので参考にしてください。
項目 | 情報内容 |
---|---|
看護師の平均年齢 | 40.7歳 |
看護師の勤続年数 | 9.1年 |
看護師の平均年収 | 508万1,300円 |
手取り平均年収 | 約380〜405万円(税金と社会保険料を引いた後の金額) |
前年比 | 前年の平均年収が498万6,200円で上昇傾向にある |
薬剤師との比較 | 薬剤師の平均年収は583万3,900円で、看護師より高い |
- 1 【2023年版】看護職のリアルな平均年収はいくら?
- 2 看護師の年収・給与内訳はどうなっている?
- 3 【項目別】看護師の平均年収を徹底比較
- 4 新卒看護師の初任給と給与相場
- 5 正看護師の生涯年収はいくら?
- 6 どちらが高い?安い?看護師と他業種の年収比較
- 7 看護師はなぜ給料が高い?
- 8 看護資格関連の平均年収はいくら?
- 9 看護師が年収1,000万円を狙うことはできる?
- 10 看護師が給与アップするためのコツは?
- 11 年収700万を目指せる!看護師が高収入を狙える職場の特徴5選
- 12 看護師として国家資格を取得する3つのメリット
- 13 看護転職なら転職サイトの利用が効率的!
- 14 看護転職を検討する時のポイント
- 15 看護転職におすすめの転職サイト一覧
- 16 看護師の平均年収のまとめ
【2023年版】看護職のリアルな平均年収はいくら?
看護師や医療系の仕事を目指す人にとって、平均年収は就職や転職で重要なポイントです。
看護師のリアルな平均年収や月収、正看護師と准看護師の年収差を解説します。
また、夜勤がない看護師と過去10年の平均年収推移も解説するので、ぜひ参考にしましょう。
平均年収
厚生労働省が発表した「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、平均年齢40.7歳、勤続年数が9.1年を対象にした看護師の平均年収は508万1,300円でした。
ここから、税金と社会保険料を引くと看護師の手取り平均年収は380〜405万円です。
前年の平均年収が498万6,200円だったので、看護師の年収は上昇傾向にあることがわかります。
しかし、同調査の薬剤師の平均年収は583万3,900円なので、医療関係の職種のなかではやや低めの年収といえます。
「看護師の給料が高い病院ってどこ?都道府県で考えたらどこが一番高いの?」「看護師の平均年収はどれくらい?」看護師の方には、このような悩みを抱えている人もいるでしょう。看護師は資格が必要な職業のため特殊ですが、全国どこ[…]
平均月収
「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均月収は35万1,600円です。
年齢別の平均月収は以下のとおりです。
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年齢 | 男性看護師 | 女性看護師 |
---|---|---|
20〜24歳 | 27万8,000円 | 29万7,000円 |
25〜29歳 | 33万円 | 33万4,000円 |
30〜34歳 | 36万円 | 32万8,000円 |
35〜39歳 | 36万8,000円 | 34万3,000円 |
40〜44歳 | 38万5,000円 | 35万7,000円 |
45〜49歳 | 40万円 | 38万4,000円 |
50〜54歳 | 41万1,000円 | 38万2,000円 |
55〜59歳 | 36万5,000円 | 39万3,000円 |
60〜64歳 | 33万1,000円 | 34万5,000円 |
65〜69歳 | 26万6,000円 | 29万1,000円 |
70歳以上 | 25万9,000円 | 31万円 |
20代〜50代までの月収は上昇傾向にありますが、体力が落ちてくる60代・70代はできる仕事が限られてくるため、月収が減少する傾向にあります。
夜勤なしの平均年収
一般的に看護師には必ず夜勤があるイメージですが、職場によっては日勤で働くこともできます。
「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、夜勤なしで働く看護師の平均年収は426〜456万円です。
夜勤ありの平均年収が508万1,300円なので、日勤のみの看護師と約52〜82万円の収入差があることがわかります。
そのため、夜勤がある職場で働いている人が日勤のみで働く場合は、希望年収や生活費などをイメージして日勤への転職を検討しましょう。
また、職場によっては日勤と夜勤を交互にして働ける場合もあるので、家庭環境や生活スタイルに合わせて夜勤の頻度を調整するのもおすすめです。
過去10年の平均年収の推移
看護師の過去10年間の平均年収は以下のように推移しています。
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年度 | 平均月収 | 平均年収 |
---|---|---|
2012年 | 39万2,000円 | 470万4,000円 |
2013年 | 39万4,000円 | 472万8,000円 |
2014年 | 39万4,000円 | 472万8,000円 |
2015年 | 39万9,000円 | 478万8,000円 |
2016年 | 40万1,000円 | 481万2,000円 |
2017年 | 39万9,000円 | 478万8,000円 |
2018年 | 40万円 | 480万円 |
2019年 | 40万2,000円 | 482万4,000円 |
2020年 | 39万4,000円 | 472万8,000円 |
2021年 | 39万9,000円 | 478万8,000円 |
年度によっては年収が下がっている年もありますが、平均して約470〜480万円前後で推移していることがわかります。
また、年度の年収差もほとんど変わらないので、看護師は比較的年収が安定している職種といえます。
准看護師の平均年収
「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、看護師と同じ看護職である准看護師の平均年収は418万2,000円です。
正看護師の平均年収が508万1,300円なので、准看護師の年収は正看護師と比べて約90万円低いです。
同じ看護職でも看護資格の有無で年収がかなり変わります。
そのため、看護業界で長く働きたい人や年収を重視したい人は、看護資格の取得を検討しましょう。
看護師の年収・給与内訳はどうなっている?
看護師の年収・給与内訳を解説します。
職場や役職の有無によって手当の種類が異なるので、一般的な看護師の給与内訳として参考にしましょう。
基本給
基本給とは時間外や夜勤手当などを含まないベース給のことを指します。
また、基本給は時間外手当の割り増しの計算やボーナスの計算にも使われ、基本給が高いほどその他の手当の額も高くなります。
日本看護協会が発表した「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、新卒看護師の基本給は以下の結果になりました。
大卒看護師 | 新卒看護師 |
---|---|
20万9,616円 | 20万3,276円 |
看護師の基本給は平均で20〜21万円からスタートし、年間で4,000〜5,000円ずつ昇級していき、10年目には約25万円アップするのが一般的です。
夜勤手当
日本看護協会が発表した「2020年病院看護実態調査報告書」によると、夜勤手当の平均額と回数は以下の結果になりました。
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2交代制 | 3交代制 | |
---|---|---|
平均手当額 | 11,286円 | 準夜勤:4,154円 深夜勤:5,122円 |
平均回数 | 4.7回 | 7.7回 |
夜勤手当支給額 (平均手当額×平均回数) | 53,044円 | 35,713円 |
看護師は月収の約3.5〜5万円を夜勤で稼いでいることがわかります。
つまり、平均年収508万円のうち約40〜60万円を夜勤手当が占めているので、看護師にとって夜勤の有無は働く上で重要であるといえます。
時間外手当
日本看護協会が発表した「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、看護師の平均時間外は以下の結果になりました。
月平均超過勤務時間 | |
---|---|
時間 | 割合 |
0時間 | 3.4% |
0時間超〜1時間未満 | 10.1% |
1〜4時間未満 | 31.7% |
4〜7時間未満 | 22.6% |
7〜10時間未満 | 14.9% |
10〜15時間未満 | 11.4% |
15〜20時間未満 | 2.7% |
20時間以上 | 1.2% |
無回答・不明 | 2.1% |
この調査結果から、看護師の平均残業時間は5.4時間であることがわかります。
つまり、基本給と残業時間を計算すると時間外手当は月1.1〜1.2万円、年間13〜14.5万円だと考えられます。
ボーナス
厚生労働省が実施した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の年間ボーナスは平均85万2,100円でした。
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年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20〜24歳 | 41万5,000円 | 46万7,000円 |
25〜29歳 | 88万7,000円 | 75万円 |
30〜34歳 | 87万7,000円 | 76万2,000円 |
35〜39歳 | 97万3,000円 | 89万6,000円 |
40〜44歳 | 110万6,000円 | 94万円 |
45〜49歳 | 99万7,000円 | 103万9,000円 |
50〜54歳 | 106万5,000円 | 105万8,000円 |
55〜59歳 | 89万8,000円 | 110万2,000円 |
60〜64歳 | 64万円 | 70万6,000円 |
65〜69歳 | 103万3,000円 | 44万4,000円 |
70歳〜 | 5万2,000円 | 28万7,000円 |
一般的に看護師のボーナスは年間で約40万円前後でスタートし、40〜50代で100万円に達する場合が多いです。
しかし、ボーナスは実績に対する評価(査定)なので、入職して間もない新人看護師や勤務態度が悪い人がもらえる金額はかなり少ないです。
その他の手当
看護師の給与には以下の手当もあります。
- 家族手当
- 住居手当
- 交通費
- 交代勤務手当
- 宿日直手当
- 拘束手当
- 呼出手当
家族手当や住居手当、交通費などは一般企業にも手当ですが、交代勤務手当や宿日直手当、拘束手当、呼出手当は医療業界などの緊急を要する業務によくある手当です。
交代勤務手当 |
|
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宿日直手当 |
|
拘束手当・オンコール手当 |
|
【項目別】看護師の平均年収を徹底比較
施設規模別や職場別、診療科別など、項目別に看護職の平均年収を比較していきます。
看護業界への就職や転職を検討している人はぜひ、参考にしましょう。
年代別の平均年収【20代・30代・40代・50代・60代】
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、20〜60代の平均年収は以下のとおりです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20〜24歳 | 400万4,000円 |
25〜29歳 | 477万円 |
30〜34歳 | 478万9,000円 |
35〜39歳 | 505万8,000円 |
40〜44歳 | 529万7,000円 |
45〜49歳 | 565万4,000円 |
50〜54歳 | 566万4,000円 |
55〜59歳 | 578万5,000円 |
60〜64歳 | 483万1,000円 |
65〜69歳 | 393.9万円 |
看護師の平均年収は400万円台からスタートし、50代後半の約580万円が年収のピークです。
50代は豊富な経験や高い技術力など現場でリーダー的存在になる立場であり、基本給の増加や役職手当などで年収が高くなることが理由として挙げられます。
男性・女性別の平均年収
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに、看護師の平均年収を男性・女性別で比較した結果が以下のとおりです。
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男性看護師(平均年齢37.9歳) | 女性看護師(平均年齢41.1歳) | |
---|---|---|
平均年収 | 522万7,000円 | 506万3,000円 |
平均月収 | 35万9,900円 | 35万600円 |
年間平均ボーナス | 90万7,400円 | 85万6,600円 |
上記の結果から男性看護師の年収のほうが約16万円高いことがわかります。
女性看護師は子育てなどで働き方に制限がでやすいのに対して、男性看護師は大きい病院に勤務することが多かったり、家族手当が多くつくことが年収差の理由として考えられます。
施設規模別の平均年収
施設規模別の平均年収は以下のとおりです。
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職員数 | 10〜99人 | 100〜999人 | 1,000人以上 |
---|---|---|---|
平均年齢 | 47.2歳 | 41.9歳 | 36.7歳 |
平均年収 | 460万4,300円 | 485万2,700円 | 556万100円 |
年間賞与 | 65万円 | 79万4,000円 | 103万1,000円 |
職員数が10〜99人の職場と1,000人以上の職場では年収差が約95万円になり、月平均で約7.9万円の差があります。
規模が大きい施設は緊急入院や急変対応など、時間外労働が多い傾向にあるので比例して年収も高くなります。
職場別の平均年収
職場別の平均年収は以下のとおりです。
職場の種類 | 平均年収 |
---|---|
大学病院 | 490万円 |
大型総合病院 | 470万円 |
救急救命病棟 | 540万円 |
介護施設 | 375万円 |
クリニック(診療所) | 390万円 |
救急救命病棟は一般的な看護師より業務量が多く、常に緊急対応が必要な職場なので平均年収が高くなる傾向にあります。
介護施設やクリニックは病院に比べて高い技術やスキルを求められないので、一般企業に勤めた場合の年収とほとんど変わりません。
役職別の平均年収
役職別の平均年収は以下のとおりです。
役職の種類 | 平均年収 |
---|---|
看護部長 | 930万円 |
看護副部長 | 800万円 |
看護師長 | 740万円 |
看護副師長 | 620万円 |
役職のあるポジションに就けば、一気に年収を上げられます。
また、勤務先によっては看護部長で年収1,000万円を狙うことも可能です。
高年収を貰いたい人や看護師として長く働きたい人は、昇進ポストの多い職場や専門資格の取得などを検討するのがおすすめです。
診療科別の平均年収
診療科別の平均年収は以下のとおりです。
診療科 | 平均年収 |
---|---|
内科 | 423万円 |
血液内科 | 445万円 |
呼吸器内科 | 439万円 |
循環器内科 | 435万円 |
消化器内科 | 431万円 |
神経内科 | 430万円 |
腎臓内科 | 445万円 |
心療内科 | 416万円 |
糖尿病内科 | 436万円 |
内分泌内科 | 439万円 |
老年内科 | 419万円 |
外科 | 433万円 |
救命救急科 | 459万円 |
形成外科 | 448万円 |
呼吸器外科 | 450万円 |
消化器外科 | 435万円 |
心臓血管外科 | 456万円 |
整形外科 | 448万円 |
乳腺外科 | 443万円 |
脳神経外科 | 441万円 |
美容外科 | 448万円 |
リハビリテーション科 | 429万円 |
眼科 | 436万円 |
産婦人科 | 449万円 |
耳鼻咽喉科 | 444万円 |
小児科 | 428万円 |
人工透析 | 433万円 |
総合診療科 | 460万円 |
精神科 | 420万円 |
人間ドック・検診 | 409万円 |
泌尿器科 | 436万円 |
皮膚科 | 431万円 |
美容皮膚科 | 432万円 |
病理診断科 | 474万円 |
婦人科 | 439万円 |
放射線科 | 441万円 |
麻酔科 | 440万円 |
肛門科 | 422万円 |
リウマチ科 | 422万円 |
胃腸科 | 414万円 |
アレルギー科 | 403万円 |
循環器科 | 428万円 |
口腔外科 | 452万円 |
歯科 | 439万円 |
呼吸器科 | 423万円 |
消化器科 | 419万円 |
緩和ケア科 | 443万円 |
産科 | 459万円 |
診療科別で一番年収が高いのは総合診療科、次いで救命救急科、産科、救命救急科です。
需要や重要度が高い診療科の年収が高いことがわかります。
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都道府県別の平均年収
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、都道府県別の平均年収は以下のとおりです。
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
北海道 | 504万5,000円 |
青森県 | 449万3,000円 |
岩手県 | 478万7,000円 |
宮城県 | 504万円 |
秋田県 | 487万1,000円 |
山形県 | 472万5,000円 |
福島県 | 489万円 |
茨城県 | 502万4,000円 |
栃木県 | 449万8,000円 |
群馬県 | 484万6,000円 |
埼玉県 | 541万3,000円 |
千葉県 | 514万2,000円 |
東京都 | 564万1,000円 |
神奈川県 | 527万9,000円 |
新潟県 | 529万7,000円 |
富山県 | 535万円 |
石川県 | 476万3,000円 |
福井県 | 511万7,000円 |
山梨県 | 498万3,000円 |
長野県 | 496万8,000円 |
岐阜県 | 531万9,000円 |
静岡県 | 523万円 |
愛知県 | 521万2,000円 |
三重県 | 490万1,000円 |
滋賀県 | 518万3,000円 |
京都府 | 516万2,000円 |
大阪府 | 529万6,000円 |
兵庫県 | 541万5,000円 |
奈良県 | 545万8,000円 |
和歌山県 | 530万2,000円 |
鳥取県 | 451万円 |
島根県 | 483万5,000円 |
岡山県 | 482万2,000円 |
広島県 | 490万9,000円 |
山口県 | 513万4,000円 |
徳島県 | 494万9,000円 |
香川県 | 496万9,000円 |
愛媛県 | 437万8,000円 |
高知県 | 458万円 |
福岡県 | 498万2,000円 |
佐賀県 | 484万4,000円 |
長崎県 | 481万円 |
熊本 | 443万9,000円 |
大分県 | 433万3,000円 |
宮崎県 | 427万3,000円 |
鹿児島県 | 396万4,000円 |
沖縄県 | 477万5,000円 |
年収が最も高かったのは東京都の564万1,000円で、次いで奈良県の545万8,000円、兵庫県の541万5,000円でした。
看護師の平均年収508万1,300円を超えていない県も多くあり、都道府県によって年収差が大きいことがわかります。
また、大都市平均年収が高く、地方や四国、九州などの地域は平均年収が低い傾向にあります。
新卒看護師の初任給と給与相場
新卒看護師の初任給と給与相場を解説します。
新卒看護師の初任給
日本看護協会が実施した「2022年病院看護・助産実態調査」によると、新卒看護師の初任給は以下の結果になりました。
平均基本給与額 | 平均税込給与総額 | |
---|---|---|
高卒+3年課程新卒 | 203,276円 | 263,711円 |
大学卒 | 209,616円 | 271,730円 |
差額 | 6,340円 | 8,019円 |
専門学校と大卒では基本給与で約6,000円、給与総額で約8,000円の差があります。
年手に換算すると基本給与で約76,000円、給与総額で約96,000円差があり、学歴によって貰える給与がかなり違うことがわかります。
新卒看護師のボーナス
新卒看護師のボーナスは入職して日が経っていないので、平均で5〜10万円前後です。
一般的にボーナスは一定期間の職務実績に対して評価・支給されるため、実績がほとんどない新卒看護師のボーナスは低いです。
そのため、働きはじめて間もない時期のボーナスは期待しないようにしましょう。
ただし、冬のボーナスは満額支給してもらえるので支給額30万円前後、手取りで24万円ぐらい貰えます。
20代看護師の給与相場
日本看護協会が実施した「2022年病院看護・助産実態調査」によると、新卒看護師の基本給が約21万円、勤続10の看護師の基本給が約24万円です。
そのため、20代看護師の給与相場は約21〜24万円前後と考えられます。
一般企業の平均月収30万円であることを考えると、看護師の基本給は高くありません。
しかし、上記の金額はあくまで基本給の相場なので、夜勤回数が多い人や諸手当がある人はもう少し多く貰えます。
正看護師の生涯年収はいくら?
長く看護師を続けたくても、仕事に見合った給料が貰えなければ続けられないと考える人も多いです。
正看護師は生涯年収をいくらもらえるのかを解説します。
看護師5年目の年収
看護師5年目(20歳で入職)の年収は約477万円です。
大卒者が一般企業に就職した場合、5年目でもらえる年収は約404万円なので看護師のほうが稼げることがわかります。
また、看護師は大規模病院に勤務したり、資格取得などで年収を上げることができるので、5年目でもしっかり稼げます。
ただし、看護職は命に関わる仕事なので責任が重く、常に緊張感を持って働かなければいけないので体力や忍耐力が必要です。
正看護師の生涯年収
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに、22〜64歳まで働いた場合の正看護師の生涯年収を算出しました。
看護師 | 2億2,125万円 |
---|---|
全職種 | 2億1,462万円 |
看護業界は人手不足が続いていることもあり、仕事先がたくさんあるので看護資格があればどこでも働けます。
また、看護職は景気や経済に左右されない職種なので、常に給料水準が安定しています。
そのため、長く続ければ女性でも高収入を得られる職種です。
どちらが高い?安い?看護師と他業種の年収比較
「看護師は年収が高い」といったイメージを持っている人が多くいますが、本当に年収が高いのか他職種と比較して検証します。
看護師や医療や福祉職に就きたいと考えている人はぜひ、参考にしましょう。
全職種との年収比較
「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、看護師と全職種の平均年収を比較すると以下の結果になりました。
看護師 | 508万1,300円 |
---|---|
全職種 | 496万6,000円 |
年収差 | 11万5,000円 |
年収差は11万5,000円で、5年働いた場合は57万5,000円の差があります。
過去5年間の平均年収推移は以下のとおりです。
年度 | 看護師 | 全職種 |
---|---|---|
2018年 | 480万円 | 414万円 |
2019年 | 482万円 | 408万円 |
2020年 | 472万円 | 409万円 |
2021年 | 478万円 | 403万円 |
2022年 | 508万円 | 403万円 |
全職種は2020年以降、時間外手当やボーナスなどの減額により年収が下がっています。
反対に看護師は2020年の減少以降は年収が上がっており、全職種と比較しても年収が高いことがわかります。
医療・福祉系との年収比較
看護師と同じ医療・福祉系の年収を比較すると以下の結果になりました。
医療・福祉系の職種 | 平均年収 | 看護師との年収差 (年収508万円の場合) |
---|---|---|
医師 | 1,429万円 | +921万円 |
歯科医師 | 810万円 | +302万円 |
獣医師 | 687万円 | +179万円 |
助産師 | 584万円 | +76万円 |
薬剤師 | 583万円 | +75万円 |
臨床検査技師 | 509万円 | +1万円 |
保健師 | 481万円 | −27万円 |
診療放射線技師 | 544万円 | +36万円 |
准看護師 | 418万円 | −90万円 |
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士 | 430万円 | −78万円 |
その他の保健医療従事者 | 443万円 | −65万円 |
ケアマネージャー | 406万円 | −102万円 |
保育士 | 391万円 | −117万円 |
栄養士 | 379万円 | − 129万円 |
介護職員 | 363万円 | −145万円 |
歯科技工士 | 429万円 | −79万円 |
看護助手 | 309万円 | −199万円 |
看護師の平均年収は医療・福祉系のなかでは比較的高いことがわかります。
ただ、同じ看護関連の助産師や薬剤師とは年収差が75〜76万円があるので、年収重視で働きたい人は関連資格の職種へ就職するのがおすすめです。
職種別の年収比較
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師と同じ国家資格を必要とする職種の平均年収は以下のとおりです。
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職種 | 平均年収 | 看護師との年収差 (年収508万円の場合) |
---|---|---|
航空機操縦士 | 1,600万円 | +1,092万円 |
医師 | 1,429万円 | +921万円 |
大学教授 | 1,065万円 | +557万円 |
法務従事者 | 971万円 | +463万円 |
大学准教授 | 860万円 | +352万円 |
歯科医師 | 810万円 | +302万円 |
公認会計士・税理士 | 751万円 | +243万円 |
小・中学校教員 | 734万円 | +226万円 |
高等学校教員 | 674万円 | +166万円 |
研究者 | 705万円 | +197万円 |
鉄道運転従事者 | 595万円 | +870万円 |
獣医師 | 687万円 | +179万円 |
助産師 | 584万円 | +76万円 |
薬剤師 | 583万円 | +75万円 |
診療放射線技師 | 549万円 | +41万円 |
航空機客室乗務員 | 454万円 | −54万円 |
臨床検査技師 | 509万円 | +1万円 |
電気工事従事者 | 507万円 | −1万円 |
製鉄・製鋼・非鉄金属製錬従事者 | 502万円 | −6万円 |
自動車組立従事者 | 501万円 | −7万円 |
同じ医療分野で見ると医師や歯科医師、獣医師が高年収です。
臨床検査技師と看護師の年収はほとんど差がありませんが、臨床検査技師のほうが国家資格の難易度が高く、検査センターや医療機器メーカーなど病院以外の勤務先も多いです。
職場内の他業種との収入比較
病院内で働く他業種との収入を比較した結果は以下のとおりです。
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看護師 | 薬剤師 | 診療放射線技師 | |
---|---|---|---|
初任給 | 22万5,000円 | 27万円 | 22万7,000円 |
1〜4年目 | 24万6,000円 | 27万9,000円 | 24万7,000円 |
5〜9年目 | 26万8,000円 | 33万6,000円 | 29万8,000円 |
10〜14年目 | 25万6,000円 | 36万円 | 34万4,000円 |
15年以上 | 33万4,000円 | 40万8,000円 | 45万円 |
入職から4年目まではほとんど収入差がありませんが、5年目以降からは徐々に差が大きくなっています。
看護師は昇給ペースが高くないので、勤続年数ごとに昇給を希望する人は他業種に就くことを検討しましょう。
看護師はなぜ給料が高い?
看護師の給料が高い理由は次の3つが挙げられます。
①保有する資格や行える業務に差がある
看護師は国家資格である看護師免許を取得して就ける仕事です。
看護師免許がなくても看護助手などの看護師をサポートする仕事に就くことも可能ですが、資格の有無で行える業務や収入に差がでます。
そのため、専門的な知識や技術を習得したり、安定した収入を得たい人は看護師免許を取得しましょう。
また、看護師になっても認定看護師や専門看護師、認定看護管理者の資格を取得すれば資格手当が貰え、さらに収入アップを狙えます。
②夜勤があるかで異なる
病棟勤務の看護師には夜勤があることが多く、夜勤をした場合には夜勤手当が貰えます。
夜勤は月に2〜4回ほどあり、夜勤手当は月4万円前後です。
夜勤をすると生活リズムを保つのが難しいですが、基本給とは別に月4万円を貰えるので夜勤があるかで収入が大きく変わります。
また、夜勤手当以外にも地域手当や危険手当、オンコール手当などがつく場合もあるので、一般企業で働くよりたくさん手当が貰えるのは看護師の特権といえます。
③地域ごとに差がある
看護師の給料は地域によって差があり、理由は次の2つが挙げられます。
- 地域ごとの生活水準に差がある
- 看護師不足の施設は給料が高く設定してある
一般企業と同様に、看護師の給料も地域ごとの生活水準に合うよう設定されています。
そのため、地方より都市部のほうが看護師の給与は高いです。
また、看護師が不足している施設では一般的な給料では人が集まらないことも多いので、看護師を獲得するために給料を高く設定している施設もあります。
看護資格関連の平均年収はいくら?
看護師資格関連の平均年収と、正看護師と准看護師の給与差について解説します。
保健師・助産師の平均年収
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、保健師と助産師の平均年収は以下のとおりです。
保健師 | 助産師 | |
---|---|---|
平均年収 | 481万3,000円 | 584万2,000円 |
平均月収 | 33万4,000円 | 39万9,000円 |
平均年齢 | 42.4歳 | 43.2歳 |
看護師の平均年収が508万1,300円なので、保健師は看護師より約27万円年収が低く、助産師は約76万円年収が高いことがわかります。
助産師は看護師資格と助産師資格の両方を取得しなければならず、同じ看護職のなかでも資格取得の難易度が高い職種です。
また、少子化の影響で産婦人科医や婦人科クリニックが減少しており、助産師の需要が高まっているので年収が上がっていると考えられます。
正看護師と准看護師の給与差は大きい?
正看護師と准看護師の仕事内容は基本的に同じですが、給与差はかなり大きいです。
月収で約5万5,000円、年収で約89万9,000円差があります。
平均年収 | 平均月収 | 平均ボーナス | |
---|---|---|---|
正看護師 | 508万1,300円 | 35万1,600円 | 86万2,100円 |
准看護師 | 418万2,000円 | 29万6,000円 | 62万7,000円 |
正看護師は自己判断で医療行為ができますが、准看護師は医師や看護師の指示がないと医療行為ができません。
そのため、仕事への責任や技術が必要になる分、正看護師のほうが准看護師より給与が高いです。
看護師が年収1,000万円を狙うことはできる?
看護師でも年収1,000万円を狙うことは可能です。
しかし、年収1,000万円を得るためには月給で約70万円を稼がなければいけないので、職場や働き方を変えたり、資格を取得するなどの工夫が必要です。
看護師で年収1,000万円を狙いたい人は、次の4つの方法を実践しましょう。
看護部長などの役職に就く
看護部長の平均年収は930万円、看護副部長は800万円なので、役職に就けば年収1,000万円に近づけます。
ただし、看護部長になるためには看護師長として5年以上、臨床経験25年以上が求められます。
そのため、入職してすぐに看護部長になることはできません。
看護師として長く働きたい人や医療を極めたい人は、看護部長になることを目標に少しずつ経験やスキルを積んでいきましょう。
看護部長や看護副部長になることでの収入アップの可能性について、以下の表にまとめました。
役職 | 平均年収 | 必要な経験や条件 |
---|---|---|
看護部長 | 約930万円 | 臨床経験25年以上、看護師長としての勤務経験5年以上が求められる。役職に就けば高収入が見込める。 |
看護副部長 | 約800万円 | 高い専門性と管理能力が求められる。看護部長へのステップアップの可能性も。 |
看護部長や看護副部長といった管理職に就くことは、看護師として高収入を目指す1つの方法です。
しかし、これらの役職に就くためには長年の経験と専門性が求められ、即座に目指せるものではありません。看
護師としての長期的なキャリア形成を考え、経験やスキルを積み重ねることが重要です。
特に看護部長になるためには、多くの臨床経験と管理能力が必要とされます。
給与が高い一般企業に就職する
一般企業でも看護師の需要はあります。
一般企業で働く看護師は企業看護師や産業看護師と呼ばれ、健康診断の実施や保健指導、健康相談などの業務を担当します。
日勤のみの勤務で残業も少なく、夜勤をしなくても病棟勤務の看護師と同程度の収入を得られます。
ただし、企業看護師の求人は非常に少ないので、就職先を見つけるのがかなり難しいです。
資産運用や投資で収入を得る
多少のリスクはありますが、地道にコツコツ稼ぎたい人は資産運用や投資で収入を得るのがおすすめです。
資産運用や投資は副業を禁止している職場でも取り組めるので、看護師でも挑戦できます。
ただし、運用や投資方法などはスクールに通ったり本を読むなど、自分で学ぶ必要があります。
不安がある人は運用を一任できるサービスや積み立てNISAなど、比較的手軽に挑戦できるものからはじめましょう。
副業をする
職場によっては本業に影響が出ない程度であれば、副業を許可している場合もあります。
ただし、看護師はシフト制や夜勤勤務などの制限があるので、副業をするのであれば柔軟性の高い職種がおすすめです。
おすすめの副業 | 特徴 |
---|---|
夜勤バイト |
|
検診バイト |
|
イベント・ツアーナース |
|
訪問看護師 |
|
介護施設看護師 |
|
ワクチン接種バイト |
|
また、在宅でできる副業は医療系ライターがおすすめです。
隙間時間で働けるので時間の縛りがなく、看護師の知識や経験を活かした執筆ができます。
案件や受注件数によって稼げる金額は変わりますが、月30,000〜50,000円程度の収入を見込めます。
看護師が給与アップするためのコツは?
看護師が給与アップするためのコツは次の4つです。
◾️看護師の収入をアップさせる方法
方法 | 説明 |
---|---|
資格取得 | 専門看護師や認定看護師などの資格取得で資格手当が得られ、キャリアアップに繋がる。学習には時間がかかるが、長期的に収入増に寄与する。 |
役職就任 | 主任看護師や看護師長などの役職に就くことで基本給アップと役職手当が得られる。ただし、管理業務が増え、ストレスや責任が伴う。 |
夜勤回数増加 | 夜勤手当が収入の大きな割合を占めるため、夜勤回数を増やすことで収入増。体力的・精神的負担が大きいため注意が必要。 |
職場変更 | 規模の大きな病院や特定の診療科への転職、収入が高い施設への移動で収入アップが見込める。転職はリスクも伴うが、短期的な収入増を目指せる。 |
上記の方法は、看護師としての収入を増やすために検討できるオプションです。資格取得や役職就任は長期的なキャリアアップに繋がり、夜勤回数の増加や職場変更は短期的な収入増に効果的です。ただし、これらの方法にはそれぞれ負担やリスクも伴うため、自身のライフスタイルやキャリアプランを考慮して選択することが重要です。
①新しい資格を取得する
専門看護師や認定看護師を取得すると資格手当が貰えるので、毎月の給与額をアップできます。
また、専門分野の知識やスキルも習得できるので仕事の幅を広げられたり、昇進に繋げられる可能性もあります。
ただ、簡単に取得できる資格ではないので日々の業務でキャリアを積みながら、少しずつ勉強して取得しましょう。
また、看護師関連の資格として保健師や助産師の資格を取得すると、さらに給与アップを目指せます。
②役職に就く
看護師には以下の役職や管理職があります。
- 主任看護師
- 看護師長
- 看護副師長
- 看護部長
- 看護副部長
一般企業と同様に看護師も役職に就けば基本給が上がり、役職手当がつくことで給与額が上がります。
ただし、業務改善や職員の指導、現場管理、環境の整備などのマネジメント業務がメインになるので、看護に携わる時間が大幅に減ることを覚悟しておきましょう。
また、職場全体を監督・管理するので責任が重く、ストレスや負担を感じることも増えます。
そのため、昇進や収入アップを目指す際は自分がどのようなキャリアを望んでいるのか、どのような働き方をしたいのかをしっかり考えましょう。
③夜勤回数を増やす
夜勤は看護師の給与のなかでも大きな割合を占めている部分なので、夜勤回数を増やせば給与アップに繋がります。
3交代制が約4,000〜5,000円、2交代制が約10,000円の夜勤手当がつくからです。
ただし、夜勤は体力的・精神的負担が大きいので、規則正しい生活を送りたい人や体力に自信がない人にはおすすめできません。
また、月あたりの夜勤回数はある程度決められているので、夜勤だけで大きく稼ぐことは難しいです。
④職場を変える
一般企業と同様に看護師も職場を変えれば、給与アップに繋げられる可能性があります。
看護師は施設の規模や診療科によって収入が大きく変わるからです。
そのため、新しく知識やスキルを身につけて診療科を変更したり、大きい施設に転職することで収入をアップできます。
また、看護師が不足している施設では一般的な給与額より高く設定されている場合があるので、早く収入をアップさせたい人や職場を変えたい人は転職を検討するのがおすすめです。
年収700万を目指せる!看護師が高収入を狙える職場の特徴5選
看護師が高収入を狙える職場の特徴は次の5つです。
効率よく収入をアップさせたい人や収入重視で職場を選びたい人はぜひ、参考にしましょう。
選択ポイント | 詳細説明 |
---|---|
経験加算制度 | 経験や実績に応じて収入が増加する制度を導入している病院を選ぶ。長期勤務での収入アップが見込める。 |
夜勤手当の設定額 | 夜勤手当が高い病院を選ぶことで、効率的に収入を増やすことが可能。2交代制の方が3交代制より手当が高い。 |
大規模病院 | 大規模病院は人事評価や昇給制度が整っており、各種手当も高め。収入アップとキャリアアップの両方を目指せる。 |
高度医療技術がある病院 | 高度医療技術を要する病院では、専門性が高いため基本給や手当が高く設定されている。危険手当や特殊業務手当の付与もあり。 |
美容系クリニック | 基本給が高く、インセンティブも見込める美容系クリニック。接客スキルや細かい気遣いが求められるが、高収入が目指せる。 |
上記のポイントは、看護師として高収入を得たい場合の職場選びにおいて重要です。経験やスキルに応じた給与体系、夜勤手当の高い職場、大規模病院での勤務、高度医療技術を要する病院、美容系クリニックなど、自身のキャリアプランや収入希望に合わせて適切な職場を選ぶことが望ましいです。
経験加算制度がある病院
看護師の収入は勤務年数を重ねても、ほぼ横ばいで推移することが多いです。
しかし、看護師の経験や実績を正しく評価するために、経験加算制度を導入している病院もあります。
経験加算制度は看護師として臨床経験を積むことで収入が上がるシステムになっているので、働く期間が長いほど収入アップに繋げられます。
自分のスキルを評価してもらえると仕事へのモチベーションアップにも繋がるので、経験加算制度を導入している職場を選ぶのがおすすめです。
夜勤手当の設定額が高め
夜勤手当には2交代夜勤と3交代夜勤の2種類があります。
- 2交代夜勤:約11,286円
- 3交代夜勤:約4,154〜5,122円
2交代夜勤のほうが3交代夜勤より設定額が高いので、同じ夜勤でも効率よく稼げます。
また、夜勤手当は職場によって差があり、夜勤手当と一緒に他の手当がつく場合もあるので、しっかり稼ぎたい人は夜勤手当が高い職場を選びましょう。
大規模病院
高収入を狙いたい人はクリニックや医院より、大規模病院への就職・転職を検討しましょう。
大規模病院は人事評価や昇給制度がしっかり整備されているからです。
また、各種手当の金額もクリニックや医院などの小規模病院より高く設定されている場合が多いです。
そのため、確実に収入を上げたい人やキャリアアップも目指したい人は、大規模病院への就職・転職を検討しましょう。
高度医療技術がある病院
救命救急や集中治療室など、高度医療技術がある病院は収入が高い傾向にあります。
高度医療技術がある病院は専門性の高い技術や知識、経験などが求められるので、優秀な人材を集めるために基本給や手当が高く設定されているからです。
また、高度医療技術が必要になる病院では、危険手当や特殊業務手当などがつくこともあります。
そのため、高度医療技術がある病院のほうが一般的な病院より収入アップに繋がりやすい条件が整っています。
美容系クリニック
数多くあるクリニックのなかでも美容系クリニックは、病院以外で高収入を目指せる職場です。
医療脱毛やフェイシャルケアなどの美容施術をするクリニックでは、基本給が高く設定されている場合が多いからです。
また、クリニックで販売している商品を売ればインセンティブも貰えます。
ただし、美容系クリニックは患者さんへのサービスを重視する職場なので、きめ細かい気遣いや接客スキルが求められるところが看護師と異なります。
看護師として国家資格を取得する3つのメリット
看護師として国家資格を取得するメリットは次の3つが挙げられます。
①収入が常に安定している
看護師の年収は上昇率が高くないので、勤務年数に応じた年収アップは見込めません。
しかし、看護師はいつの時代も需要があり、景気などにも左右されないので収入が常に安定しています。
また、女性は結婚や出産、子育てなどのライフステージによって職を離れる場合がありますが、看護師の場合は給与水準が同じなのでブランクがあっても安定した収入を得られます。
さらに、勤務先となる病院やクリニックは全国各地にあるので、転勤や引っ越しなどがあっても復職しやすいです。
②資格取得でキャリアアップが可能
看護師は資格取得や新しいスキルを身につければ、キャリアアップがしやすい職業です。
新たに資格を取得することでより専門性の高い医療サービスができるようになり、仕事へのモチベーションアップにも繋がります。
看護師のキャリアアップにおすすめの資格は次の3つです。
資格名 | 特徴 |
---|---|
認定看護師 | 19の認定分野があり、高い水準の看護や看護師への指導、相談対応もできることを証明する資格 |
専門看護師 | 13の特定専門分野において、専門性が高い看護を効率よく提供するための知識と技術を深めたことを証明する資格 |
ケアマネージャー | 要介護認定者を対象にケアプランの作成やケアマネジメントをする専門職の資格 |
③多様な働き方ができる
看護師は病院以外にもさまざまな場所で必要とされる職業です。
病院やクリニックでも病棟勤務と外来勤務などの種類があり、多様な働き方ができます。
病院以外では以下のような勤務先があります。
- 保育園
- 介護施設
- 美容クリニック
- 一般企業の健康管理室
看護資格だけで活躍できる場はたくさんあるので、ライフステージに合わせて職場を変えたり、収入を優先して仕事を選べるのも看護師のメリットです。
看護転職なら転職サイトの利用が効率的!
看護転職で転職サイトを利用すると、次の2つのメリットがあります。
①希望条件に合った職場を紹介してもらえる
日々の業務をこなしながら新しい職場を見つけるのは大変です。
転職サイトを利用すれば、希望条件に合った職場だけを紹介してもらえるので限られた時間でも効率よく職場を探せます。
また、求人情報だけではわからない細かい情報も確認してもらえるので、転職の失敗を回避できます。
さらに、転職サイトでは転職者一人につき専属のカウンセラーがつくことが多く、希望条件を丁寧にヒアリングして最適な職場を紹介してくれます。
②職場の雰囲気や様子を確認できる
自分一人の転職活動では職場の雰囲気や様子の確認は難しいです。
しかし、転職サイトを利用すればカウンセラーから職場の雰囲気や仕事の様子などを確認してもらえます。
職場の様子を確認できれば、転職後に感じやすい職場のギャップや人間関係のストレスを減らせます。
また、転職サイトは紹介先の情報を細かく把握しているので、自分の希望条件に合う合わないを的確にアドバイスしてくれます。
看護転職を検討する時のポイント
看護転職を検討する時は次の3つのポイントを意識しましょう。
基本給が高いところを選ぶ
基本給は時間外手当やボーナスなど給与のベースになる部分です。
そのため、収入アップを転職理由にしている人は基本給が高い職場を選びましょう。
しかし、基本給が高い=好条件な職場というわけではありません。
給料が良くても業務量が多かったり、過酷な環境で仕事を強いられる可能性があるからです。
求人を確認する際は基本給や残業代、夜勤手当以外にも仕事内容や業務量、職場人員なども確認しましょう。
職場内の人間関係の良さ
転職を検討する人の理由として、人間関係のストレスや悩みは常に上位に挙げられます。
しかし、職場内の人間関係の良さは実際に働いていないとわからないことが多く、転職したからといって必ず改善される保証はありません。
そのため、人間関係が理由で転職する人は改善できる要因や工夫できることはなかったか確認してみましょう。
また、転職サイトを利用すれば職場の内部事情や人間関係、職場内の雰囲気などを事前に確認できます。
通勤しやすい場所にあるか
長く働くうえで職場への通いやすさは重要です。
看護師は日勤と夜勤のハードスケジュールをこなさなければいけません。
そのため、通勤しにくい場所に職場があると余計に体力や精神的負担がかかります。
通勤時間や経路、ラッシュ時の混み具合や往復時間を意識して、できるだけ通いやすい場所にある職場を選びましょう。
看護転職におすすめの転職サイト一覧
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---|---|---|---|---|
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